がん10年後生存率を公表。部位によって差も
1月20日放送、「ZIP」(日本テレビ)では、がん10年後生存率の話。国立がん研究センターでは、10年後生存率を発表した(http://www.ncc.go.jp/jp/information/press_release_20160120.html)。がん患者の10年後の生存率の集計を発表し、部位によって大きく異なった。肺がんは33.2%、乳がんは80.4%など。10年生存率は全体で58.2%。胃がんや大腸がんでは5年と10年の生存率に大差が見られなかった。肝臓がんは5年以降 の再発リスクが高いことがわかった。今後の医療の進歩によって大きく変化する可能性がある。7年前乳がんが見つかり乳房を全摘出する手術を受けた女性は、「手術後5年で卒業との言い方をするが、私の中では10年で卒業かなと思っている」と話した。
肝臓がんは慢性肝炎や肝硬変を経て発症することが多く、手術しても再発率が高いとされている。こういう形でデータとして出るのははじめてで、今診断された人が10年後にそうだということではないので、今後の医療の進歩でさらに良くなる可能性もある。
昔は結核や脳卒中が死因として最多だったが、現在はがんがダントツの一位だ。5年間と10年間の生存率を比較しわかることは、大腸がんや胃がんは5年後生存率が下がることはない、しかし乳がんや肝臓がんは一定の数値生存率が下がっていく。前立腺がんは移転前の早期発見が重要。これまではこの調査をしようにも個人の力に限界があったり、データ収集が困難であったりして実現できていなかったのだ。今回は16施設が連携して3万5,000人を追跡調査して得られた数字だという。しかし10年前の医療のデータであるため、鵜呑みは厳禁。
がん治療が成功したかどうかは、予後と呼ばれる状態で表現される。基本的に治療を開始してから5年後に生存している患者の比率である5年生存率で判断される。がんは進行するごとに5年生存率が低下していくが、生存率の値はがんの種類によって異なる。
現代は国民の2人に1人はがんにかかる時代で、男性では3人に1人、女性では4人に1人ががんで亡くなっている。その一方で、がん患者の治療成績も向上しており、がんは不治の病からつきあう病へ、そして治る病へとなりつつある。
がん相対生存率は、これまで診断から5年後のものが発表されてきたが、国内で患者の大規模なデータを元に10年後の相対生存率が公表されたのは初めて。