【プロ野球】松井稼頭央・上原浩治・川崎宗則が持つ”驚異の数値” (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■メジャー投手も及ばない上原浩治の制球力

 海の向こうで活躍する日本人選手にも「驚くべき記録」の持ち主が存在する。

 日本人投手屈指のクローザーとして名を馳せる上原浩治(レッドソックス)のK/BB(奪三振と与四球の割合)も驚異的だ。

 彼の日米通算奪三振は1835個、対して与四球は271しかない。K/BBにして6.77にも及ぶ。しかも、日本時代は6.67だったが、メジャーでは7.06と数値を挙げている。

 通常、K/BBは3.5を上回れば「超一流」とされるが、上原は倍近い数値である。

 日本史上最多の4490三振を奪った400勝投手の金田正一(元巨人など)で2.48、史上最多の無四球試合78をマークした鈴木啓示(元近鉄)で2.72、稀代のサウスポー・江夏豊(元広島など)で3.19、「針の穴をも通す」と言われた北別府学(元広島)で2.68、大魔神・佐々木主浩(元横浜など)で3.56と、日本人投手は誰も太刀打ちできない。

 歴代のメジャー名投手と比べても、通算354勝のロジャー・クレメンスで2.96、メジャー歴代最多の5714奪三振・2795与四球のノーラン・ライアンで2.04、メジャー史上ナンバー1の奪三振率10.61(9イニングの奪三振)を誇ったランディ・ジョンソンで3.26、シーズン300奪三振を3度も記録したカート・シリングで4.38と、歴代の名投手の誰もが上原の足元にも及ばないのである。

 川崎宗則(ブルージェイズ)の「三塁打率」も誇れる数値だ。

 三塁打率とは三塁打数÷打数により、打率と同じく三塁打の確率を出す、と思ってもらいたいが、日本プロ野球で史上最多の三塁打を放った福本豊(元阪急)の三塁打率が「115(通算三塁打)÷8745(通算打数)=.0131」なのに対し、日本時代の川崎は「65÷4573=.0142」。と福本を上回る数字を残していた。メジャーとの通算でも「71÷5185=.0136」と、いまだに福本を凌いでいる。

 ちなみに、メジャー歴代トップの三塁打を放ったサム・クロフォードは.032、同2位の295三塁打を放ったタイ・カップは.0.26と、ともに川崎を凌駕しているが、どちらも50年以上前の打者である。

 松井の盗塁成功率、上原のK/BB、川崎の三塁打率。以上は「タイトルとは無関係だが胸を張れる」立派な数字なのである。

小川隆行(おがわたかゆき)
編集者&ライター。『プロ野球 タブーの真相』(宝島社刊)シリーズなど、これまでプロ野球関連のムックを50冊以上手がけている。数多くのプロ野球選手、元選手と交流がある
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