【ベッキー騒動】テレビ各局は視聴率上昇、出演CM商品“不買運動”で二極化の動きに

デイリーニュースオンライン

『「心こめて/ハピハピ」より』より
『「心こめて/ハピハピ」より』より

 いまだ余波が続いているタレントのベッキー(31)とロックバンド「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川谷絵音(27)の不倫騒動。『週刊文春」(文藝春秋)の追撃記事がありながらも川谷絵音が特に変わりなく音楽活動をしている一方、ベッキーはCM降板が続々と決定するなど深刻なダメージを受けている。だが、レギュラー番組に関しては改編後も「続投」との意志をテレビ局サイドが示しており、それに反発の声が強まっている。

■CM打ち切り続出も…番組レギュラーは生き残り?

 騒動前はCM契約10社の超人気タレントだったベッキー。しかし、不倫疑惑の発覚後に太田胃散が早々にCM打ち切りを決定。それをきっかけに様子見していた他社も続々と追随し、大半の契約を失うことになった。

 うちスタジオアリスとソースネクストは現在も契約中だが、HP上からベッキーの写真が消えるなど終了が既定路線。ローソンは契約解除を申し入れており、最終的には10社全滅となりそうだ。

 一方、ベッキーがレギュラーMCを務める生番組『にじいろジーン』(フジテレビ系)を制作するカンテレは、福井澄郎社長が「降板は検討していない」と明言。CM打ち切りが相次いでいることを認識しながらも「出演者のプライベートと番組は切り離して考えているし、ベッキーさんの才能に期待して起用している」「好感度のみに期待しているCMとは違った面がある」などと語っている。

「ベッキーは不倫報道で『裏の顔』が明らかになりましたが、それでも彼女をかばおうとする業界人は多い。昔から外面が非常に良く、事務所内の先輩・後輩や共演者、スタッフから可愛がられていたんです。局幹部からのウケも良いので積極的に降板させようという動きが生まれないんです」(芸能関係者)

 実際、明石家さんま(60)が自身のラジオ番組で「ベッキーが可哀想」と発言したり、極楽とんぼの加藤浩次(46)、さまぁ〜ずの三村マサカズ(48)、雨上がり決死隊の宮迫博之(45)ら有力タレントが「ベッキーはいい子」と擁護している。

 さらに、騒動の効果でレギュラー番組の視聴率が軒並みアップしているという追い風もある。21日に放送された『モニタリング』(TBS系)は12.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で前4週の平均視聴率10.6%から1.9ポイント上昇。24日放送の『人生のパイセンTV』(フジテレビ系)は8.1%で前4週平均から1.8ポイント上がった。

 醜聞であろうと何であろうと芸能人は「話題性」が命。このご時世、数字を持っているタレントはテレビ局にとっては貴重な人材だ。このままならCMは失っても10本のレギュラー番組は改編後も大半が残りそうな気配である。

「アンチ・ベッキー」が不買運動を開始か

 この状況にネット上で「ある動き」が発生している。

 一部ネット上で「スポンサーに抗議しまくろう」「不買運動をやるしかない」「テレビ局が不倫を許してもスポンサーが許さなきゃ終了」といった不穏が書き込みが増殖。『にじいろシーン』や『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)などのレギュラー番組に対し、ベッキー降板を訴えるスポンサー商品の「不買運動」を呼びかける動きが活発化しているのだ。

「実際に不買運動にならなくとも、スポンサーに抗議が届くだけで影響が大きい。しかも、不倫スキャンダルはテレビ視聴率や商品販売の大きな要となる女性層を敵に回してしまう。イメージを気にする大企業が『ベッキーの番組にはスポンサー料を出したくない』と言い出せば、いくらテレビ局幹部や共演者が擁護しようとも降板は免れません」(前同)

 スポンサーはテレビ局の生命線。単なる一部の動きであっても、それを狙い撃ちすればベッキーにとって恐ろしい脅威になりうる。

 ベッキーは契約料2000万〜3000万円といわれる10本のCMが全滅し、違約金を含めて損失は5億円以上といわれている。さらに一本あたりギャラ100万〜150万円といわれるレギュラー番組も失うとなれば所属事務所「サンミュージック」が傾きかねない。

擁護派タレントも「センテンススプリング」でお手上げ状態

 こうなると頼みの綱は業界内の擁護。有力タレントのフォローによって「ベッキーは悪くない」「川谷に騙された被害者」という意見がメディアで強まれば、番組レギュラーは生き残りの目が出てくる。

 しかし、こちらも危うい状況となっている。

 騒動直後、ワイドショー番組の有力司会者たちは擁護一色だったが、21日発売の『週刊文春』に掲載された第3弾記事をきっかけに状況が一変。それは会見前日にベッキーと川谷が「逆に堂々とできるキッカケになるかも」「ありがとう文春!」「不倫じゃありません!」などとハイテンションに励まし合い、さらにベッキーが「センテンススプリング!」という迷言を書き込んだLINEのスクリーンショットが掲載されたものだ。

 これには擁護派たちもガッカリ。『とくダネ!』(フジテレビ系)の小倉智昭(68)は「バカじゃないの? もうちょっと考えなさい。大人なんだから行動に責任持って」と叱責。当初は異常にベッキーを擁護していた『ミヤネ屋』(日本テレビ系)の宮根誠司(52)も「普通の感覚では考えられない」と二人の常識を疑うなどトーンダウンした。

 また、関西の大御所・上沼恵美子(60)は「LINEのやり取りは居直っている。ベッキーは物凄く(性格が)悪い」とボロクソに批判。お笑い芸人の土田晃之(43)もラジオ番組で「もう救えねぇっすわ、もうフォローできねぇっすわ。だって、アレが本当だとするなら謝罪会見も全部ウソだったの? ってなるからね」と突き放した。

 身から出たサビで大事な芸能界の援護も失いそうな気配。「センテンススプリング」が命取りとなり、CMどころかテレビ界からもベッキーが追放されてしまう可能性がありそうだ。

夢野京太郎(ゆめのきょうたろう)
芸能から社会問題、ITニュースやヤバいスジの話題まで幅広くカバーするフリーのジャーナリスト。雑誌への匿名寄稿やゴーストライターとしての活動も多く、あまり表舞台には出たがらない性分。
「【ベッキー騒動】テレビ各局は視聴率上昇、出演CM商品“不買運動”で二極化の動きに」のページです。デイリーニュースオンラインは、ベッキー不倫騒動ゲスの極み乙女。LINE芸能エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧