「関白宣言」は破っても大丈夫? 夫婦になったら約束を守らなくてOKってほんと? (2/2ページ)
なぜこのようなことまで「法律」になっているのでしょうか? これは法律でしばるよりも夫婦の愛情や道義を重んじた結果で、いちいち法律で解決していては幸せな家庭も成り立たないからふたりで話し合って決めなさい、と受け止めるべきでしょう。
■離婚・秒読み状態は「夫婦」じゃない?
たとえ夫婦でも、この法律が通用しない局面もあります。仲が冷え切っているなど事実上夫婦とは呼ばない状態では効力がないのです。
たとえば、離婚するにあたって「家は奥さんのもの」と決めたのに、あとで夫がやっぱりイヤだと言い出した場合、法律的には夫婦なので民法・754条によって一方的にナシにできるはずですが、離婚すると決めた=夫婦関係が破たんしている、つまりすでに夫婦ではないから通用しない、とした判決があります。これを機に、修復不能なほどモメてからの取り消しは無効、が一般的になっているのです。
一方的に取り消し可能なんて聞くと、かえってモメごとが起きそうですね。さかのぼれば、女性がNoと言いやすくするための法律だったようですが、いまとなっては754条のお世話にならないことが「円満」の秘けつかもしれません。
■まとめ
・婚約も一種の契約。一方的に破棄すると、慰謝料を請求される可能性あり
・夫婦間の契約は一方的に解消できる、という法律がある
・離婚すると決めたあとなど、事実上破たんしている状況では無効
(関口 寿/ガリレオワークス)