オフィス快適!ナノ技術を使った窓ガラスなら清掃コスト不要、しかも暖房コスト最大4割カット (2/2ページ)
現在省エネ効果のために、よく窓に使われている銀/金系のコーティングなどよりも、低コストかつ環境持続性で優位にあるという。
そしてもうひとつ、このナノ構造は、光の反射を抑える特性も持っている。捕食者に狙われないように目を進化させた虫などと同様だ。
このおかげで、室内に反射される光は5%以下に抑えられるという。オフィスの窓に使えば、オフィスワーカーはより快適に過ごせるというわけだ。
■ オフィスビルのコストを低減
この技術は、ナノ構造と温度によって変化するコーティングを、初めて融合させたものだという。その結果、ナノ構造がコーティングの効果をさらに増幅させ、セルフクリーニング効果も実現している。
UCLのチームは、この窓が暖房コストを最大40%も減らすことができると見積もっている。また、通常の窓ガラスの場合、特に超高層ビルにおいては、その窓掃除の難しさのせいで、最初の5年間の窓掃除のコストだけで、すでに窓を取り付ける最初のコストに匹敵する金額がかかると、研究リーダーのIoannis Papakonstantinou博士は説明する。
この窓を使えば、その窓掃除の費用をカットできるのだ。
目下の課題は、このナノ構造と二酸化バナジウムを使った窓の製造をスケールアップすることだ。うまくいけば、3~5年で実用化される見込みだという。
Papakonstantinou博士は、こういう。
<私たちは、このナノ構造を採り入れた“スマート・フィルム”も開発したいと思っています。しかも、DIYで家庭、オフィス、工場などの、従来からある窓に施工できるものをです。そうすれば、美観を損なうことなく、省エネ、低反射、そしてセルフクリーニングといったメリットを提供できるからです。>
ナノスケールの技術は現在さまざまなところで研究が進んでいる。その活用方法が多岐にわたっているのも特徴だ。
我々の未来は、目に見えないナノ構造のおかげで大きく進歩するかもしれない。
【参考・画像】
※ EPSRC