靴やタイヤが「滑り」を予告?接触しただけで滑りやすさを検出するセンサを東大で開発 (2/2ページ)

source:http://release.nikkei.co.jp/
もう少し仕組みを説明すると、開発されたマイクロ触覚センサが物体の表面に押しつけられると、センサ全体が滑らなくても、ゴムの端が変形して移動するため、その変化の大きさによって、静止摩擦係数が分かるのだ。
つまり、ゴム中に配置されたn+型シリコン素子が、変形した度合いを滑り量として検出する仕組みとなる。

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■ 滑りを検出するセンサの応用範囲
それでは、このセンサがどんな役に立つのだろうか?
応用先はいろいろと考えられる。
まず、滑る前から、滑りそうな所に足を踏み入れたら“警告する靴”を作ることができる。
警告だけでなく、靴底の形状を変えたりスパイクが飛び出させたりする仕組みもアリだろう。
また、タイヤにこのセンサが搭載されていれば、運転手に警告したり、自動運転しているコンピューターが、運転方法を変えるための判断材料にできるかもしれない。
更に、ロボットに応用すれば、足裏にこのセンサを搭載することで、滑りやすいところでは滑らないような歩き方に変え、転倒しないロボットを作ることができるかもしれない。
ロボットの指先にこのセンサを埋め込めば、滑りやすい素材の物体を掴むときには握力を増やしたり、もう片方の手を添えるなどして、ロボットが慎重さを身に付けることになるかもしれない。
今回のマイクロ触覚センサの開発成果は、一見、地味な開発に見えるかもしれない。
しかし、未来を切り拓く、画期的な製品開発を促す可能性を孕んでいる。
【参考・画像】
※ 東大、接触面の静止摩擦係数を検出するマイクロ触覚センサーの開発に成功 – 日経
※ emin kuliyev / Shutterstock