【プロ野球】ヤクルト・つば九郎に”調子乗りすぎ”問題が勃発か?

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バラ色のオフを過ごしたつば九郎。シーズンに入っても絶好調状態は続くか?
バラ色のオフを過ごしたつば九郎。シーズンに入っても絶好調状態は続くか?

 球春到来を前に、つば九郎に「我が世の春」到来!!!

 いつも調子に乗りまくり! でおなじみの「マスコット界のご意見番」こと、ヤクルトつば九郎。だが、2016年になってからのこの1ヶ月は、尋常じゃないほどのモテまくり、持ち上げられまくりで、さらに調子に乗っていてもおかしくはない。むしろ「何か悪いことがある前触れでは?」と反動を心配してしまうほどだ。そんなつば九郎この1ヶ月をダイジェストで振り返ってみたい。

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■年俸の使い道は「こんやあざぶでぱとろーる!」

 1月20日、東京都内の球団事務所で契約更改に臨んだつば九郎は、昨季から1万3千円増の推定年俸2万2千円(+ヤクルト飲料飲み放題)でサインした。

 実は最初の提示額は「2万円」。これに対してつば九郎は「りょこういってないしなー」と、優勝ハワイ旅行をハブられた恨みも交え応戦。つば九郎の希望額は昨季トリプルスリーを達成した山田哲人の推定年俸2億2千万円を上回る額だったが、似ている額ということで、2万2千円で折り合った形だ。

 取材陣から使い道を聞かれ「こんやあざぶでぱとろーる!」と宣言したつば九郎。さらに今季の目標に「さむらいにもはいりたい」と日本代表入りを掲げた。誰もが鼻で笑ったこの宣言に続きがあるとは、このときはまだ誰も知らず……。

■つば九郎とべんちゃんの“ブログ愛”実現!

 上記の契約更改の記者会見で、もうひとつ今年の目標を掲げていたつば九郎。それが「しゅうかんしを さわがせない」だった。もちろん、この一週間前に話題になったベッキー&ゲスの極み騒動を揶揄したもの。今年もタブー無しのコメント力は健在のようだ。

 ちなみに、LINEを通じた愛の交流が話題になった芸能界とは違い、つば九郎はブログで愛を育んでいた。お相手は昨季限りで現役引退した元中日の「べんちゃん」こと和田一浩だ。実は1月10日付の自身のブログで「べんちゃんへ。」と題した長文ブログを更新し、引退した和田へ贈る言葉を綴っていたのだ。

「げんえきのながい、おとことおすには、やくそくごとがありました。どっちも、1にちでもながくぐらんどにたつ!(中略)べんちゃんとのやくそく、1にちでもながく、ぐらんどにたつは、つばくろうがべんちゃんのぶんも、ばんがるよ!」

 このつば九郎のブログは大きな反響を呼び、今度は和田が「チームは違えど、野球を愛する気持ちは同じだったね」とアンサーブログを更新。このやり取りに感動したファンがそれぞれのブログにコメントを書き込むという心温まる展開に。結果として、つば九郎がますます男を上げてしまった。

■ディナーショーの反省会は「ぶーあざで〜でへへ」

 1月24日、東京・立川のパレスホテル立川で中日のマスコット・ドアラとつば九郎の二体が「ニューイヤーディナーショー」を開催した。

 マスコットによるディナーショーは、かつて日本ハムのB・Bも実施したことがある。だが、今回のつば九郎とドアラの場合、12月末にも名古屋で「クリスマスディナーショー」を実施したばかり。2ヶ月連続開催、となればまさに前代未聞の出来事だった。

 24日のディナーショーは約600席が即日完売する人気ぶり。肝心の内容は見た人だけのお楽しみ、ということだが、「えどにて、はつのでぃなーしょー、ちょいおしかな?おわりました〜ぱちり」と、終了後にブログをアップして報告。さらに、「どあらと、はんせいかいしてきます。まさかの、ぶーあざで〜でへへ」と続けた。

 こうしてみると、つば九郎の麻布大好き度というか、ワンパターンが目に付く。何なら麻布でディナーショーやればいいのに。

■まさかの侍ジャパン入り。「つば九郎侍」誕生!

 1月25日、NPBエンタープライズはつば九郎とドアラが侍ジャパン入りする、と発表。3月5日にナゴヤドームで開催する日本対台湾戦に、この二体のマスコットが参加することが決まった。契約更改で宣言した「今年の目標」が早くも叶う形となった。

 この日、侍ジャパンのユニホームを上着だけ着用したつば九郎は「あんしんしてください はいてませんよ!」としっかりアピール。さらに「1にちだけでなく、とうきょうおりんぴっくまでさむらいになる」と次なる野望まで宣言した。ドアラが一緒、とはいえ、これで名実ともにマスコット界の第一人者としての地位を揺るぎないものとした、といえるだろう

 ……と、たった1ヶ月足らずでこれほどまでにメディアを騒がせ、いいこと尽くめのつば九郎侍。だが、思い返せば昨季のちょうど今頃のつば九郎は、前年から3000円減の年俸9000円でサインし、「はじめての、だうんていじ」と肩を落としていた。そんな「谷底」から這い上がり、秋の「歓喜のビールかけ」につなげたのだ。

 だとすれば、ここまでうまく行き過ぎの状況には、何か落とし穴が隠されている気も。いずれにせよ、今年もつば九郎から目が離せないのは間違いない。

文=オグマナオト(おぐま・なおと)

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