消費税アップが現実的に……それまでに知っておきたい「インボイス」ってなに? (1/2ページ)

消費税の税率が現在の8%から「10%」に上昇するときが近づいています。その中で「軽減税率」の導入といった議論がなされ、最近特に「インボイス」という言葉を聞くようになりました。この「インボイス」とは何でしょうか?
■事業者の消費税納付はこのように計算する
まず、日本の事業者がどのように消費税を納めているのかを知っておきましょう。
・売上金額に消費税率を掛けて「自分が受け取った消費税額」を計算します。
・仕入れ金額に消費税率を掛けて「自分が支払った消費税額」を計算します。
「自分が受け取った消費税額」 - 「自分が支払った消費税額」 = 納付金額
と計算するのです。これを「帳簿方式」といいます。帳簿には「売上」「仕入れ」がきちんと計算されているはずですから計算も簡単ですね。
ちなみに日本では、消費税を納付する義務があるのは(課税)売上が1,000万円超の事業者です。(課税)売上が1,000万円以下の事業者は「消費税免税事業者」です。
■「軽減税率」の導入で出てくる「インボイス方式」
現在のように、税率が「8%」と一つしかない場合にはいいのですが、「軽減税率」が導入されると面倒なことになります。細目によって、これは「通常の税率」、こっちは「軽減税率」という計算を行わないといけません。
ここで「インボイス」が登場するのです。
「インボイス(Invoice)」とは「送り状」と訳されますが、簡単に言うと「取引伝票」のことです。インボイスには、
・単価
・販売数量
・適用税率
・税額
・合計金額
といった項目が明記されている必要があります。請求書・領収書とはこの点が違っています。