2万5000人へと減少した「日本の自殺率」に対する海外の反応

Suzie(スージー)

2万5000人へと減少した「日本の自殺率」に対する海外の反応

18年ぶりに、日本の自殺率が25,000人を下回りました。

この問題は、海外でも報道されています。では、海外はどのような目で日本の自殺率低下を見ているのでしょうか?

■日本の自殺率が高いのは労働時間のせい?

海外の掲示板『reddit』では、喜ぶ声がもっとも多く見られました。

「安倍総理とオバマ大統領のおかげだ。感謝したほうがいい」

「日本の自殺率の高さは世界的に問題になっていたので、これはよいニュースだ」

ただ、これまで日本の自殺率の高さは世界的に問題になっていたため、なかには疑問視する声も……。

「人数が減ったのは人口が減っているからでは? 人口の割合を見なければ意味がない」

また、日本の自殺率が高い原因は長時間労働や精神科の治療に問題があるのではないか、と指摘するコメントも複数見られました。

「日本の男性は長時間労働を余儀なくされていて、狂気に近い」

「日本でも、男性は女性よりも遥かに自殺率が高い」

「心理療法が普及しておらず、仮に国民健康保険に加入していたとしても、まだまだ心理療法は恥ずかしいと考えられている」

「日本の精神科は10分診察するだけだからなぁ」

「日本はさらに、精神科のケアを必要としている人たちを救う必要がある」

「日本の精神科は、男性ホルモン療法で男性更年期の治療をしたほうがよい」

■自殺率が高いことに対する意外な見方も!

他には、高齢化にからめて考える文脈も少なくありませんでした。

「高齢者は自殺しやすいので、これも大きな問題だ」

年を取ると自分の存在意義を感じられなくなりやすいので、若いときより落ち込みやすい、といわれています。高齢者に対して、さらなるケアが必要でしょう。

そして、日本と海外の文化の違いについて触れている意見も……。

「日本では銃で撃たれる心配はないんだよな。そのかわり、自殺の心配がある」

「日本では女性の一人旅は自殺だと思われるんだってさ。ホテルで止められたことがある」

日本は海外にくらべたら、ずっと犯罪が少ないことで有名です。しかし、そのかわり自殺率が高いので、その点を疑問に感じる外国人が大勢いるようです。

自殺をゼロにすることは難しいでしょう。ですが、将来に希望を持ったり、孤独のなかで生きている人に声をかけたりすることで、救われる命があるかもしれません。

行政や病院に任せるのではなく、私たちひとりひとりがこの問題と向き合い、命の大切さを再確認することが大切なのではないでしょうか。今年も自殺者がさらに減るように、みんなで考えていきましょう。

(文/渡邉ハム太郎)

【参考】

No. of suicides in Japan drops below 25,000 for first time in 18 years-reddit

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