”台湾総統選”結果に中国人漫画家が提言「中国と台湾は統合すべき」 (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

 僕自身はいつか中国と台湾が統合することを夢見ています。しかし多くの中国人が望むように台湾が中国に吸収されるのではなく、現行の台湾政府が統一中国の政権を握るという形を望んでいます。仮に中共政府が退陣したとしても、中国本土には他の政党が存在しません。そこで台湾の多党制をそのまま採用すれば、比較的短期間で中国には民主主義が定着すると考えています。

 台湾独立を唱える蔡英文党首の当選に対する中国のネットの反応を見ると、祝福する声もわずかながらある一方、「ただの台湾省長だ! 生意気な態度をとるな!」、「勝手にリーダーを名乗るな! 習近平主席の任命が必要だろう!」、「中国人13億人で唾をかけて台湾を沈めてやる!」、「蔡英文は台湾独立派で親日売国奴だ! 奴の下に核ミサイルを打ち込んでやれ!」などと、過激な反対意見が吹き荒れていました。

 これは台湾を見下せと吹聴する中共政府の政策の影響でしょう。そして最近はSNS上で「愛国的」中国人が急増しているようです。彼らは互いにVPN(共有ネットワーク)を使用してアカウントを新設し、蔡党首を応援する国内外の人物に罵声を浴びせています。僕のTwitterのフォロワーの方からも、乱暴な中国語で罵られたという報告がありました。

 このような危険思想を持つ人物が数多く存在するのが、現在の中国です。僕は、彼らの悪意に満ちた言葉を見るたびに中共政府に失望し、対照的に日本や台湾の民主的な政治体制に憧れをつのらせています。

著者プロフィール

漫画家

孫向文

中華人民共和国浙江省杭州出身、漢族の31歳。20代半ばで中国の漫画賞を受賞し、プロ漫画家に。その傍ら、独学で日本語を学び、日本の某漫画誌の新人賞も受賞する。近著に『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)

(構成/亀谷哲弘)

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