【プロ野球】ケガさえなければ…と思わせる今季期待の注目選手 (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■クセになった脱臼からのカムバックを

「左のおかわり君」との異名を取る坂田遼(西武)。ぽっちゃり気味の体型が、中村剛也に似ていたことで付いたアダ名ではあるものの、今のところは成績よりもケガに見舞われやすい体質だけが、中村に似てしまっている。

 坂田はプロ入り4年目に、左肩の脱臼を克服して自己最高の成績を挙げた。「いよいよブレイクか」とファンが色めき立ったのも束の間、翌年の開幕直後の2軍戦で、再び左肩を脱臼するという憂き目に。

 以降は1軍にもあまり呼ばれることがなく、背番号も「31」でケガが多かったことから、末広がりという理由で「88」に変更された。

 そうこうしている間に、チームには山川穂高という三代目おかわり君が入団。折しも世の中は三代目がブームだが、負けじと二代目・坂田の活躍を期待したい。

■ケガだけでなく体調不良とも戦う大器

 2011年にブレイクの兆しをみせていた福田秀平(ソフトバンク)。しかし、その翌年から左足、右足、左肩と毎年のようにメスを入れ、レギュラーを勝ち取りそうで勝ち取れない、はがゆいシーズンを送り続けている。

 思い返せば入団1年目の福田は、チームの必勝祈願を扁桃炎で欠席するなど、運に恵まれない面もあった。ケガではないにせよ、なんとも「持っていない」感はある。

 それでも2年目の春季キャンプには1軍に呼ばれるなど、首脳陣の期待はもともと高く、ポテンシャルは高いモノがあるのだろう。実際に盗塁成功率は非常に高く、5年越しで32連続盗塁成功という日本新記録も樹立。昨季の日本シリーズでも、離脱した内川聖一の穴を埋めて、チームの日本一に貢献した。

 昨年の勢いを今季の飛躍に繋げることができるか、はたまた再び不運に見舞われるのか。今季の福田に要注目だ。

「スペランカー」というテレビゲームをご存じだろうか。主人公はちょっとした高さの崖から飛び降りただけで死んでしまうなど、その虚弱体質ぶりは有名で、非常に難易度の高いアクションゲームとして知られている。

 ネット上では、そんな虚弱体質を引き合いに出して、ケガに弱い選手を「スペランカー体質」と呼んでいる。代表的な選手は、今季から中日に移籍した多村仁志だ。

「ケガをしない多村は多村じゃない」

 ネットの世界でよく見るこのセリフのように、スペランカー体質だからこそ、美しく尊いのかもしれない。ケガも含めて、その選手の魅力。逆もしかり、鉄人も希少だからこそ惹きつけるものがある。

 そうはいっても1年で良いから、荻野や荒波、坂田、福田が何事もなくシーズンを過ごすところを見てみたい。計り知れないポテンシャルを感じさせる選手であり、ケガの多い彼らがフルシーズン活躍したら、どれほどの成績を残すのか。プロ野球ファンなら興味は尽きないはずだが、これは…贅沢な願いなのだろうか。

文=森田真悟(もりた・しんご)

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