【プロ野球】ケガさえなければ…と思わせる今季期待の注目選手 (1/2ページ)
ハイレベルな戦いを繰り広げるプロ野球選手に、ケガはつきものだ。しかし、なかには想像以上の頻度でケガをしてしまう選手や、調子が上がってきた時に限って、判を押したように故障する選手もいる。
チームにとって必要な選手であるため、球団関係者もファンも、ある意味一番改善してほしい部分と思っているだろう。しかし、なかなか解決できないまま今日に至っている。
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■フル出場したらどんな成績になるのか
高橋由伸が引退し巨人の監督に就任した今、現役選手の中で一番「ケガがなければ…」と思わせるのは、荻野貴司(ロッテ)だろう。
ルーキーイヤーに、46試合で25盗塁という鮮烈なデビューを果たした荻野。シーズン終了後には、どれだけの盗塁数を記録するのか? とファンを期待させながら、荻野はその得意の盗塁で、半月板を損傷するという不運に見舞われる。
さらに荻野は、翌年からもケガの連続。昨年までの6年間のプロ生活で、無事に過ごせたのは1年だけだ。
しかし、それでもファンからの期待は変わらず大きい。小柄な身体でダイヤモンドを所狭しと駆け巡るスピード感溢れるプレースタイルは、ロッテファンはもちろん、他球団のファンをも魅了。その思いに応えるためにも、まずは常時1軍に帯同したい。
■ケガをなくして真の信頼を勝ち取る
プロ入り2年目で141試合、3年目で126試合に出場し、いずれの年でもゴールデングラブ賞を獲得するなど、順風満帆に見えた荒波翔(DeNA)のプロ野球人生。
暗転したのは4年目の夏、打撃好調の最中に起きた。右ふくらはぎの肉離れで戦列を離れると、若手の台頭もあり、そのシーズンはお呼びがかからなくなる。
5年目の昨季は開幕1軍を逃し、ケガで1軍と2軍を行ったり来たり。しかし、そんな状況でも、3割近い打率を残した。
まさに「やれば出来る子」といった印象の荒波。ケガはしたくてするものではないが、今季こそ元気に全試合出場を果たして、自己最高の成績と、再びゴールデングラブ賞獲得を目指してほしい。