子どものデキはパパ次第!? 「読み聞かせ」は夫が適任な理由
“育児はママ、仕事はパパ”という昔ながらの日本の家族の役割分担。昭和初期ならいざ知らず、家族のあり方も生活様式も多種多様になっている現代では、“昔ながらの役割設定”はほぼ形骸化していますよね。
それなのに、大昔の美徳を振りかざし、“育児に手を貸そうとしないパパ”に怒り心頭のママもいることでしょう。
今回は、世界中の教育研究者が注目する“父親による読み聞かせ効果”をご紹介。ママの育児のお手伝いではなく、父親だからこそできるわが子のための男の育児を、ぜひパパにお願いしてみましょう。
■「パパと子どもが仲良し」だと子どもは優秀に!?
“幼児への読み聞かせはパパのほうが効果が高い”という驚きの研究結果が、ハーバード大学より発表され、世界のイクメンに活力を与えています。
同研究を行ったエリザベス・ダースマ博士(現・ウーロンゴン大学)によれば、“父親が積極的に子どもと関わっている家庭の子どもは、父親との関係が希薄な子どもと比べて、問題行動が少なく社交性や学業の面でもよい結果を残している”ことがわかりました。
数ある育児の中でも、とりわけ“父親効果”が発揮されるのが本の読み聞かせ。
ダーマス博士によれば、“パパが頻繁に読み聞かせを行っている家庭では、言語の発達が早く、識字率も高くなる”という結果が得られたそうです。特に、2歳以下から読み聞かせをしていた場合の効果は絶大なのだとか。
でも、なぜ同じ読み聞かせで、パパとママで効果に差が出るのでしょうか?
■子どもに「たっぷり脳を使わせる」パパ流読み聞かせ
父親が子どもに本を読んでいると、本に書かれていること以外に、話がそれることがよくあります。
例えば、絵本の中に汽車が出てきたら、パパは「そうだ! 去年の旅行で汽車に乗ったの覚えてる?赤いカッコイイ汽車だったよね」など、実際の体験を絡めた話を、子どもに持ちかけることが多いようです。
ママから見れば「ちゃんと読んでよ!」と言いたくなりますが、実はこの“話の脱線”が子どもの発達によい影響を与えているのです。
“連想ゲーム”のようなパパとの読書によって、子どもは脳をより活発に働かせます。また、男性ならではの抽象的な言葉選びも子どもの言語能力を強化するのに役立っているようです。
■言語と運動に影響「幼児期の家族遊び」
豪州ニューサウスウェールズ州の、3~5歳の幼児800名を対象に行ったダースマ博士の最新調査によると、「家庭で読書やお絵かき、パズルなどをあまり経験していない子どもは、言語と運動スキルが遅れがちになる」という結果がでたそうです。
早期知育や学習も悪くありませんが、読み聞かせやお絵かきなどは、パパとママ次第でいつでも家庭で始められること。ここはパパにも協力してもらい、夫婦でたっぷり子どもと遊んであげましょう。
赤ちゃん時代のママの添い寝習慣から抜けられず、“寝かしつけ=読み聞かせ”はママの仕事になってしまっている場合は、パパに読み聞かせだけでも任せてみては?
仕事の帰りが遅く子どもの就寝に間に合わないパパも、週末のベッドタイムなら活躍できるはず。パパの愛情を子どもがしっかりと感じることができ、能力面だけでなく精神面でも、絶大な“父親効果”が発揮できること間違いなしです!
いかがでしたか?
読み聞かせだけではなく、外遊びでも工作でも、パパだからこそできる“ダイナミックな子育て”は無数にあります。ママの部下のような“下働き感覚のイクメン”ではなく、父親ならではの男の子育てが子どもの能力を伸ばしてくれます。
パパと子どもが仲良くなればなるほど、子どもの能力はグイグイ育ち、ママの子育ても自然と楽になるなど、まさに一石二鳥!
ぜひお試しくださいね。
【参考】
※ DADS WHO READ TO THEIR CHILDREN GIVE THEM AN EARLY START – University of Wollongong
※ Why story time is better when dad’s reading the book (Dr. Elisabeth Duursma)-Sydney Morning Herald
【画像】
※ KonstantinChristian / Shutterstock
【著者略歴】
※ 林カオリ・・・コピーライター・雑誌編集者・ライターを経て、ふらりとオーストラリアへ渡豪。ずるずると15年間滞在した後、数年前に日本にUターンする。海外留学・旅行・ライフスタイル関連記事のスペシャリストとして、日豪両国の多数の媒体に執筆。現在、オーストラリア生まれの小学生・幼稚園児の子育て真っ最中。日本と海外の子育て事情の違いをいたるところで実感し、人知れずカルチャーショックを受ける日々。