一噌幸弘・藤原道山・住吉美紀 『音和座 Journey into the Beats of Japan』 #1 和楽器の貴公子にして、希代の天才 (1/3ページ)
東京・六本木にある『CLAPS(クラップス)』で、斬新な企画が始まった。邦楽のミュージシャンを集めたライブだ。音楽プロデュースは藤原道山&一噌幸弘。このふたり、和楽器の貴公子にして、希代の天才。すごい人たちだ。しかもちょっと、面白い。
今回のYEOは、邦楽界の天才ふたりともうひとり、こちらもプロデュースに関わっているバイリンガルアナウンサー、住吉美紀さんをクローズアップ。邦楽のディープな世界へ、ようこそ!
Q 今回、音和座の音楽プロデュースに参画した理由は?
一噌 日本人が日本の音楽のこと、知らなすぎるということが本当に残念なんです。日常会話には日本の伝統音楽からきた言葉がいっぱいあるんですよ。「打ち合わせ」「やたらめったら」「甲高い」「塩梅が悪い」「千秋楽」これ全部、芸能とか音楽用語です。
藤原 でも、もとになっている邦楽のことは、みなさんご存じないですよね。
一噌 僕や道山さんが海外のアーティストと共演すると、逆輸入で認められることになるけど、それもおかしな話で。
藤原 その一方で、和楽器に目を向けてくれる人も前よりは増えているんです。和楽器バンドとか出てきましたしね。でも今度は、そういう人たちが発信する場所がない。和楽器をちゃんと聞いてみたいという人が、どこに行けばいいのか、わからない。だから音和座は、ここに行けばこれが聴けるという、そういう場所にしたいんです。外国の人も日本の人も、気軽に邦楽を聴ける場所に。
安土桃山時代から続く能楽の一噌流笛方。9歳のときに「鞍馬天狗」で初舞台。以後「道成寺」「翁」など数々の大曲を披く。能楽の第一線で活躍する一方、自作曲、西洋クラシック、ジャズ、即興など、古典から現代音楽まで縦横無尽に演奏。能管だけでなく篠笛、自ら考案した田楽笛、リコーダー、角笛など和洋各種の笛を吹きこなし、内外のさまざまなジャンルのミュージシャンやアーティスト、交響楽団と共演している。重要無形文化財総合指定保持者。