ロケットのさらなる進化が! JAXAで計画されている次なるプロジェクトとは! (3/4ページ)
●『H3ロケット』のシステム概要
・全長:約63m
・コアロケット直径:約5.2m
・固体ロケットブースタ直径:約2.5m
・大型衛星フェアリング
・第1段エンジン:LE-9 推力150トン × 2基/3基切り替え
・第2段エンジン:改良型2段エンジン 推力14トン × 1基
・改良型ロケットブースタ 平均推力220トン × 0-4本
ですから、『H-IIAロケット』(全長53m)と比較すると約10mも長いロケットになります。2014年(平成26年)に開発が開始され、2020年(平成32年)には第1号機(試験機)が完成する予定です。日本のロケット開発の新たな到達点として注目されるプロジェクトなのです。
■強化型イプシロンロケット 絶好調準備中!
『イプシロンロケット』とは、高性能でかつ低コストを実現するべく推進されてきた固体燃料型ロケットです。上記の『H-II』シリーズ、また新しい『H3』では、液体燃料が使用されますが、日本のロケット開発は固体燃料を搭載した小さな「ペンシル型ロケット」から出発しました。
この半世紀で蓄積された日本の固体燃料ロケット技術の集大成が『イプシロンロケット』なのです。全長24~26mと小ぶりなロケットですが、1段目には『H-IIロケット』用補助ブースタを用い、また2段目、3段目には日本が誇る世界最高性能の『M-Vロケット』の上部モーターを改良して使っています。
特筆すべきはロケットの打ち上げ管制がノートパソコンでもできるという点です。これはロケット自身が自分の点検を行うという自律システムによって実現されています。イプシロンロケットによって、宇宙と地球の距離がより近づくものと期待されています。
2015年12月21日には、秋田県・能代ロケット実験場において強化型イプシロンロケット2段モータ(M-35)の真空地上燃焼試験が実施されました。『強化型イプシロンロケット』は、2016年度ジオスペース探査衛星『ERG』の打ち上げに使用される予定です。