「笑顔」の驚くべき医学的効果知ってますか? 子どもにもたらすプラス影響3つ
お笑いブームはとどまるところを知らず、次々に新しい芸人さんがテレビに現れ、バライティ番組も豊富な昨今。
子どもをあやしているとき、パパがお笑い番組を観てのんきにゲラゲラ笑っていたりしたら、“空気読めよ”と正直イラっとしてしまうママも多いかもしれません。
あるいは、いつもお笑い芸人なみにジョークを言っているパパに、正直ウンザリ……というママもいらっしゃるのでは?
でも“笑い”って、家族の健康にとっても、子育てにとっても、驚くべき効果があるものなんですよ。
今日は、コミュニケーションライターの筆者が、“笑いが人と家庭にもたらす効果”についてお伝えします。
■笑いが人にもたらす驚くべき「効果」
笑いは“ストレスを緩和し、免疫力や自己治癒力を高めてくれる”とされています。
なぜ笑うことで免疫力や自己治癒力が高まるのか? ということですが、人間の体には、癌などの異分子を排除してくれるリンパ球の一種であるNK(ナチュラルキラー)細胞というものがあります。
NK細胞の働きが活発だと、癌や感染症にかかりにくくなるそうなのですが、NK細胞は笑うことで活性化すると言われているのです。
笑いが体に良いことを証明した有名な逸話があります。
アメリカのジャーナリストである『ノーマン・カズンズ』は、ある日『強直性脊椎炎』だと医者から宣告されました。
心の状態と体の状態は深く結びついているという説をレポートしていた彼は、これを機会に、余命数ヶ月と言われている状態にも関わらず、他の治療と合わせながらも、コミックやコメディ映画を部屋に持ち込んで、毎日それらを観て笑って過ごしていたそうです。
数ヵ月後、驚くべきことに、症状が改善されていったそうです。後に彼は、『笑いと治癒力』という本を出版し、ベストセラー作家となりました。
そして日本では、過去にこんな実験も行われています。
1992年、大阪の演芸場で、癌や心臓病の人を含む19人の方々に、 漫才や新喜劇を見て大いに笑ってもらった後、“免疫力がどうなるのか”ということを、岡山県の『すばるクリニック』の院長と大阪府の『元気で長生き研究所』所長の医師が共同で実験しました。
実験は、たっぷり3時間大笑いしてもらい、その直前と直後に採血して、NK細胞の数値を調べるというものでした。結果、笑う前にNK活性の数値が低かった人は、すべて正常範囲までアップしたというのです。
その他、“笑い”には、鎮痛作用や、老化防止、美容効果、脳の活性化など、さまざまなプラスの効果があるともいわれています。
■「笑い」が多い家庭で育った子どもへの影響
それでは、ここからは“笑い”が育児上でもたらすプラスの影響とは何かについてお伝えしたいと思います。
(1)明るく、楽しい子に育ちやすい
まだ言葉もろくに話せないうちから、子どもにしぐさや言葉を真似されて、ドキっとしたことありませんか? 子どもは親のすることをよく見ており、真似するもの。
明るく笑いの多い家庭で育った子どもは、いつも明るく笑顔を忘れない子に育っていくでしょう。
(2)免疫力が高くなり、風邪や病気になりにくい
お伝えしたように、よく笑うと、免疫力が高くなることが証明されています。つまり、笑いが好きで、よく笑う子に育つと、風邪や病気になりにくい体を作っていくことができる可能性が高まるでしょう。
(3)子どもにストレス耐性がつく
生きていれば、嫌なことや辛いことがたくさん出てきます。笑いが好きな子だと、そんなことが起きてもあまり深刻にならず、立ち直りも早いのではないでしょうか。
「この恥ずかしい出来事を、どうおもしろく人に伝えようか!?」なんて常にプラス思考で考えられるようになるかもしれませんね。
いかがでしたか。
筆者も筆者の主人もお笑い番組が大好きで、よく観てはゲラゲラ笑っています。おかげさまで息子は幼稚園でも評判の明るく元気な子どもに育っています。
ちなみに、実は“作り笑い”でも、本当におかしくて笑っている時と同様に、脳が反応して同じような効果が得られると言われているんです。「育児疲れで体も心もしんどくて笑うどころじゃない……」というときこそ、ご主人の笑い声に乗って、一緒に笑ってみてはいかがでしょうか?
【参考】
※ ノーマン・カズンズ(2001)『笑いと治癒力』 岩波現代文庫
※ 「笑いと健康」啓発冊子 – 大阪府
※ がん予防にも!? 【笑う】と嬉しい6つの効果 – Doctors me
【画像】
※ Alliance / Shutterstock
【著者略歴】
※ 黄本恵子・・・2010年、ライターとして独立。自己啓発・コミュニケーションスキル系の本や、医療・医学系の本の編集協力・代行執筆を数多く手がける。日本メンタルヘルス協会基礎心理カウンセラー。RIRA認定ルーシーダットンインストラクター。