一噌幸宏・藤原道山・住吉美紀 『音和座 Journey into the Beats of Japan』 #2 リコーダーでバッハ (1/3ページ)

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一噌幸宏・藤原道山・住吉美紀 『音和座 Journey into the Beats of Japan』
一噌幸宏・藤原道山・住吉美紀 『音和座 Journey into the Beats of Japan』

Q ふたりとも、小学校時代はリコーダー大好き少年だったそうですね。

藤原 なにしろ音を出すことが好きだったので、楽器があるとすぐに触りたくなっちゃう。リコーダーはすぐに覚えて、耳から入った音楽を全部、そのまま吹いて遊んでいました。登下校の途中もずっと吹いてましたね(笑)。でも尺八と出会ったらそっちのほうが面白くなって、尺八さえあればこれでもう、いろんなことができると思ったんですよね。

一噌 僕は能楽師の家に生まれたから能管が先です。能管は絶対音が出ない、この指だったら絶対ミの音が出るとかレが出るとか、決まってないんです。だから他の、メロディを奏でる楽器と合奏するのは不可能だと教わっていました。で、小学校でリコーダーを習ったら、これはギターでもピアノでも、どんなメロディ楽器とでも合奏できる、面白い、と。そこから、バッハのパルティータ、ビバルディのリコーダー協奏曲を入り口にバロック音楽にハマった。で、能管でもいろいろ試しているうちに、自分で半開き、メリカリ、クロスフィンガリングを使い、いろいろピッチを取るようにすれば、能管でも音階が取れるとわかって、そこからジャズとかロック、現代音楽にも入り込み、それでこんなおかしな能楽師になってしまった(笑)。

出演:一噌幸弘(いっそう ゆきひろ)

東京都練馬区出身。安土桃山時代より続く能楽一噌流笛方、故一噌幸政の長男として9歳の時に「鞍馬天狗」で初舞台。以後「道成寺」「翁」等数々の大曲を披く。能楽師として能楽古典の第一線で活躍する一方、篠笛、自ら考案した田楽笛、リコーダー、角笛など和洋各種の笛のもつ可能性をひろげるべく演奏・作曲活動を行う。1991 年より能楽堂をはじめとする伝統的建造物や数々のホールにおいて、内外の様々な音楽家、交響楽団と競演し、他に類をみない和洋融合の音曲世界を創造している。その活躍はまさに縦横無尽。その研ぎ澄まされた一音が切り開く世界は日本の伝統音楽・西洋音楽といった古今東西のジャンルの壁を突き破り、普遍的で可能性に満ちた豊かな表現として世界中から注目を集めている。

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