北朝鮮「軍内部で不満爆発」の戦慄情報 (1/2ページ)
韓国政府は10日、北朝鮮南部・開城(ケソン)で展開してきた南北協力事業、開城工業団地の稼働を「全面中断する」と発表した。同政府は、北朝鮮による4回目の核実験と長距離弾道ミサイル発射への対抗措置であると説明しているが、本当の理由は別にあるとの情報がある。
韓国情報筋によれば、「核・ミサイルよりもむしろ、朝鮮人民軍・李永吉(リ・ヨンギル)総参謀長の処刑情報が直接のきっかけ」であるというのだ。
彼の説明によれば、「朝鮮人民軍の内部に、金正恩氏に対する不満が溜まっているとの情報がある。クーデターの可能性もゼロではない。そのため、工団に駐在する韓国国民を安全に退避させる必要があった」のだという。
これは、かなり刺激的な情報だ。マスコミはよく、「北朝鮮の軍部強硬派の暴走」に言及するが、そんなものは根拠のない作り話に過ぎない。北朝鮮の体制下においては、たとえ軍幹部といえども、私的な人脈作りを行えば厳しく監視される。実際、1990年代にはある「同窓会」が血の粛清を受けており、それ以来、軍人たちへの統制はさらに強まった。
つまり、「強硬」か「穏健」か以前に「派」を作ることができず、最高指導者の意に反して「暴走」することなどできないのだ。マスコミが「軍部の暴走」と言いたがるのは、さしずめ旧日本軍の「2.26事件」のイメージを引きうつしているだけだろう。
では、今回なぜ「軍の金正恩氏に対する不満」などという情報が浮上するのか。考えられるのは、軍内のふたつの人種間の対立によるものだ。
北朝鮮には、2種類の軍人がいる。軍の思想統制や人事を掌握する「政治軍人」と、戦闘指揮を担う「野戦軍人」である。そして、前者の代表格は正恩氏の最側近として知られる黄炳瑞(ファン・ビョンソ)総政治局長であり、後者に含まれるのが李永吉氏や、まるで見世物のように虐殺された玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)前人民武力相だ。
そう、このところ相次いで姿を消したのは、いずれも野戦軍人の出世頭たちなのである。
軍の内部でどのような人間が尊敬されるかといえば、それはやはり、現場で経験を積んだ実力派だろう。