シリコンバレーがダイヤモンドバレーに!? ダイヤモンドで「パソコン」がパワーアップするってほんと? (1/2ページ)

宝石の代表格である「ダイヤモンド」。指輪やネックレスなどの装飾品として知られていますが、コンピュータの「材料」に最適な素材なのはご存じでしょうか?
スマホやパソコンにとって「放熱」は重要な課題で、一般的な放熱器は「アルミ」製ですが、ダイヤモンドはおよそ8倍も熱を伝えやすいため、小型で軽量な放熱器を作ることができます。半導体(はんどうたい)の原料にも最適で、現在使われているシリコンよりもはるかに高温・高電圧に対応できるため、パソコンの性能を飛躍的にアップできるのです。
■冷却のカギは「炭素」
ダイヤモンドは非常に固いため、コンクリートを切るカッターにも使われています。天然ものは装飾品、人工ダイヤは工具に使われることが多いのですが、なんとパソコンの部品にも最適な素材。非常に良く熱を伝えるため、高性能な放熱器が作れるのです。
パソコンやスマホには発熱する部品が多く、放熱が重要なテーマ。高性能なCPUではおよそ70℃にも達するものもあり、許容範囲を超えると故障してしまいます。とくにCPUは、オーバーヒート気味になると制御できなくなる熱暴走(ねつぼうそう)も起きるため、放熱器を取り付けることで対処しています。標準的なものはアルミ、高性能なものは銅製が定番で、銅は熱伝導率(ねつでんどうりつ)が高く、より多くの熱を逃がすことができるからです。現在はこの2種類が主流ですが、ダイヤモンドの熱伝導率はさらに高く、高性能な放熱器が作れるのです。
身近な素材の熱伝導率を比較すると、
・鉄 … 83.5
・アルミニウム … 236
・銅 … 403
と、数値が大きいほど熱を逃がしやすく、銅はアルミの2倍ほど高性能といえます。対してダイヤモンドの熱伝導率は1,000~2,000と銅の5倍も高く、放熱器の小型/軽量化が図れるのです。