【冴え女シリーズ(11)】[マスターの不器用な優しさに]第8話(前半)「まずここに連れてこい」 (2/3ページ)
俺はおっかないといったんだぞ」
蘭 「でも、無意識にお姉さんに似た人に恋をしたんでしょ?」
優士「気質が似ていただけで、彼女と姉は全然違う」
蘭 「気が強い女の人は好きなんでしょ?」
優士「物事をはっきり言う女性は確かに好ましいとは思うが・・・。待て、なんで俺の話になっているんだ」
蘭 「流れで」
優士「俺の事はもういいんだ。本庄君のほうが問題だろう。今はうんざりしているかもしれないが、君の事だ。きっとまた誰かに優しくしてもらったら、ころっと惚れてしまうのだろう?君は再三忠告しているにも関わらず、また同じ事を繰り返しそうだな・・・」
蘭 「や、今度もし恋するにしても、ちゃんとマスターの忠告通り、慎重になるつもりよ?」
優士「そうしてくれ・・・大体本庄君は自分に優しくしてくれる相手なら誰でもいいのか?」
蘭 「誰でも良いってわけじゃないけど、マスターみたいに容姿に恵まれてないから、私みたいな見た目が平凡かそれ以下の女は、相手を選べるような余地なんてないわ。好きになってくれる人なんて珍しいんだから、そんな人がいたらとりあえず付き合ってみるってスタンス」
優士「好きでもないのに付き合ってみるなんて不誠実じゃないか」
蘭 「でも私はわりと付き合っているうちに好きになっちゃうほうよ」
優士「ああ、君はそれで相手を信じてしまって騙されるんだったな?」
蘭 「今度は、そうなんないようにするから大丈夫なの!」
優士「もし、次に好きな男が出来たらまずここに連れてこい」
蘭 「え、なんで?」
優士「本庄君はどうも信用ならないからな。変な奴にまた惚れて、すぐさま振られて、今日みたいに泣きつかれたらと思うとうんざりする。