実はただの突然変異だった! 意外と知られていないブロッコリーとカリフラワーの違い (2/2ページ)
見ための美しさで人気のカリフラワーは、栄養面でもぜひガンバってもらいたいところです。
どちらも食べているのは花蕾(からい)と呼ばれる「つぼみ」の部分で、これが独特の食感を生み出しているのですが、茎にはさらに多くの栄養があると言われていますので、まるごと食べないともったいないですね。
■ジャガイモで食中毒?
ファストフードやお菓子で定番のジャガイモは、さらに「もったいない」使われ方をしていました。せっかくの「芋」を食べず、観賞用にされていたのです。
ジャガイモの起源はインカ帝国で、16世紀ごろにヨーロッパへ広まったとされています。インカ帝国では重要な食料だったのに、カラフルな花を咲かせ、トマトのようなかわいい実をつけるため、ヨーロッパでは観賞用として育てられていました。また、当時は「ジャガイモを食べると食中毒になる」が定説で、そんなわけないだろ! と突っ込みたくなりますが、これは芋ではなく「実」の話。トマトのような実はアルカロイドを含むため食用には不向き、食中毒を起こして当たり前なのです。知らなかったとはいえ、芋ではなく実を食べていたのですから、なんとももったいない話です。
食用として広めたのはドイツのフリードリヒ2世で、食料不足の解消が目的だったとされています。ジャーマンポテトなんて料理もあるのに、食料になったのはおよそ300年前と、意外と短い歴史しかありません。日本にやって来たのは1598年と言われ、本格的に栽培されるようになったのは1700年代、フツウに食べるようになったのは明治30年(1897年)頃と推測されていますので、ジャガイモが市民権を得るのに300年もかかったことになります。
「肉じゃが」は和食の定番メニューのように言われていますが、誕生したのはさらにあと。キング・オブ・スナックと呼べるジャガイモは、日本では100年ほどの歴史しかない「新参者」だったのです。
■まとめ
・ブロッコリーとカリフラワーは「ほぼ」同じ植物
・多くの栄養成分は、ブロッコリーのほうが圧倒的に豊富
・ヨーロッパでは、ジャガイモを観賞用として育てていた
・日本でジャガイモを食べるようになったのは、およそ100年前の話
(関口 寿/ガリレオワークス)