新兵器のプレゼン目的?北朝鮮がミサイル発射を強硬する背景 (2/2ページ)
実際、以前にある海外ジャーナリストと食事をした時に、こんな話を聞いたことがある。
アメリカが国連に反発してでも執拗に戦争行為を繰り返すのも、きちんとした目的があるからだという。それが武器・弾薬の在庫整理と新兵器の品評というもの。無論、その真偽は定かではないが、ビジネスという視点に置き換えてみると、決してあり得ない話というわけでもないだろう。そう考えると、北朝鮮がこうして強硬に武器開発に精を出すのも何となく頷ける。しかも、世界各国がリアルタイムでその成功の可否を実況してくれるのだ。まさにこれ以上の品評会はないだろう。
そう考えたとき、今回の日本政府の対応はどうだったか。沖縄上空をミサイルが通過するのを知りながら、迎撃はせず、そのまま看過した。もちろん、政治的な配慮や技術的な問題を含めた総合的判断をもとに対応をしているのだろう。しかし、彼の目的があくまで武器輸出における商談的な意味であったとしたら、今回の対応はこの上ない宣伝効果にはなってしまうのかもしれない。
以前、知人を介してイスラエル人のこんな話を聞いたことがある。これがイスラエルであれば、対応はまず撃たせる前に基地を破壊することになるだろう。なぜなら先制攻撃こそが防衛の基本とイスラエルでは考えるからだ。
さすがにこの対応は日本では出来ない、とは思うが、少なくとも北朝鮮は先月にも核実験を行ったばかりである。この執拗な動きには、表面的な動き以上に警戒して臨む必要があるのかもしれない。
著者プロフィール

一般社団法人国際教養振興協会代表理事/神社ライター
東條英利
日本人の教養力の向上と国際教養人の創出をビジョンに掲げ、一般社団法人国際教養振興協会を設立。「教養」に関するメディアの構築や教育事業、国際交流事業を行う。著書に『日本人の証明』『神社ツーリズム』がある。
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