秋津壽男“どっち?”の健康学「“うがい”と“手洗い”の予防効果に大差あり “水で擦って流す”ことで細菌を除去せよ!」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

 一方の手洗いですが、手のひらを顕微鏡で見ると驚くほどさまざまな細菌が確認できます。当然、エレベーターのボタンやつり革、ドアノブなどが媒介となり、風邪やインフルエンザに感染するリスクは高く、うがいよりも手洗いが大事なのは言うまでもありません。

 手洗いのコツは「とにかくこすって流す」こと。細菌は皮膚の表面にポツンとついているのではなく、アカや脂とともにこびりついており、水道から出た水流で「時間をかけて洗う」ほうが除菌効果は高くなります。もちろん石鹸をつけて入念に洗い流し、うがいもすれば予防効果は格段に高まります。

 インフルエンザはくしゃみや咳で飛んだウイルスが体に入って感染するため、マスクも予防効果が大きいと思われていますが、マスクの隙間から入り込むケースもあり、完全なウイルスの遮断はできません。

 むしろ、自分の咳やくしゃみの飛沫をブロックする効果は大きく、どちらかといえば「人にうつさないエチケット」として有効です。

 前回お話ししたとおり、インフルエンザウイルスは湿度60%で死滅(失活)しますので、マスクをしていれば、自分の呼吸に含まれる水分でマスク内の湿度は高くなり、インフルエンザ対策にもなります。吸う息が常に湿るようなウエットタイプのマスクにすると、予防効果はより高まるでしょう。室内ならば、加湿器をつけておくとさらにいいでしょう。

■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。

「秋津壽男“どっち?”の健康学「“うがい”と“手洗い”の予防効果に大差あり “水で擦って流す”ことで細菌を除去せよ!」」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2016年 2/25号“どっち?”の健康学秋津壽男マスクインフルエンザカルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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