将来「集中力がない」子どもになるかも!? 衝動的になってしまうNG食生活とは
近頃、幼稚園や学校では、授業に集中できず、じっとしていられなかったり、衝動的な行動に走ってしまう子どもが増えていることが問題になっています。
2012年に文部科学省が全国の小中学生を調査したところ、約6.5%の子どもが学習面や行動面で著しい困難を示しているとの結果が出ました。
実はこれには食生活も無関係ではありません。今回は管理栄養士の筆者が“脳に影響を及ぼす低血糖の仕組みと、食生活上の注意点”をお伝えします。
■衝動的になる原因は「低血糖」が引き金だった!?
食事で糖質を摂取し、血糖値が上昇すると、それを元に戻すべく膵臓から血糖値を下げるホルモン、インスリンが分泌されます。
しかし、急激に血糖値が上昇すると、“これは大変だ”ということで膵臓から過剰にインスリンが出され、それが効きすぎた結果、血糖値が下がりすぎてしまいます。これがいわゆる『低血糖』です。
低血糖になると脳のエネルギー源が足りなくなるため、無気力になったり疲労感を感じたりします。そして、低血糖は次の問題を引き起こします。
今度は下がりすぎた血糖値を上げようと、アドレナリンという別のホルモンを分泌します。このアドレナリンは別名『攻撃ホルモン』とも呼ばれ、血糖値を上げるとともに気分を高揚させ、攻撃的にする作用を持っています。
このように血糖値が下がって上がっての“乱高下”を起こすことにより、脳や心の状態もアップダウンが激しくなってしまうのです。
■特に注意すべきは「飲み物」
低血糖を起こさないように一番気をつけたいものが“飲み物”です。清涼飲料水、いわゆるジュースにはペットボトル一本で角砂糖が10個以上も含まれているものもあります。
「そんな甘いもの飲めるの?」と疑問に思うかもしれませんが、酸味料という添加物によって爽やかな酸味が加えられると飲めてしまうのです。
食べもので砂糖をとろうとすると、そんなにたくさん食べられるものではありませんが、飲み物であれば喉越しも良いので、ガブガブ飲んでいるうちに、とんでもない量の糖質が入ってきている可能性があります。
気をつけないといけないのはジュースだけではありません。スポーツドリンクや乳酸菌飲料、フルーツジュースなどにも多くの砂糖が含まれているものがあります。
ミネラルや乳酸菌、ビタミンの健康効果よりも血糖値の乱高下の影響が心配です。
■ベストは「水とお茶」
甘いジュースはあくまでご褒美、特別な飲み物。日常的に与えていいものではありません。普段の飲み物としては水やお茶を飲ませるようにしましょう。
緑茶など苦味のあるものの美味しさは子どもにはわからないことも多いので、麦茶やほうじ茶、玄米茶などが良いでしょう。麦茶であればカフェインも含まれていないので、飲ませすぎの心配もありません。
いかがだったでしょうか。
糖質は飲み物の方が大量にとりやすく、吸収されやすいという特徴があります。これから落ち着きのある、勉強もできる子どもに育ってもらうためにも、普段から子どもに与える飲み物を注意してみてはいかがでしょうか。
【参考】
※「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査」 – 文部科学省
【画像】
※ Oksana Kuzmina / Shutterstock
【著者略歴】
※ 圓尾 和紀・・・管理栄養士。ファスティングマイスター。大学、海外、大学院で七年間栄養学を学ぶ。病院勤務を経て「予防医療に貢献したい」と思い、独立。現在は「和食」と「ファスティング」を取り入れた生活の提案を行う。