【冴え女シリーズ(11)】[マスターの不器用な優しさに]第10話(後半)「俺こそすまない」
※この作品は、キャラペディア公式無料アプリ【冴えない女子が一時間で告白されるハズがない!?(ボイス&イラストアニメーションドラマ集)】に収録されている作品およびストーリーの一部となります。同作品を、「声優&イラスト」付きのアニメーションドラマとしてご視聴されたい方は、是非無料アプリ【冴えない女子が一時間で告白されるハズがない!?】をダウンロードしてお楽しみ下さい。詳細は↓から。
【冴え女シリーズ(11)】[- マスターの不器用な優しさに -]
■作品概要
信じていた親友にずっと好きだった人を取られ、傷心中の蘭。もう恋なんてしないとやさぐれる彼女の心を癒してくれるのは、行きつけの喫茶店のツナサンドとマスターの優士の淹れてくれるコーヒーだった。毒のある優士の言葉に最初はむっとしていた蘭だったが、段々彼の優しさに気づきだして・・・?
●第10話(後半)「俺こそすまない」
蘭 「わ、わかんないけどなんか嫌。その人だってたぶん、一応性別的には女の私とマスターが話してるのみたら、いい気持ちはしないんじゃないかな?マスターだって、好きな人に男の人を紹介されたら嫌でしょ?どんな関係なんだろうって思わない?」
優士「別に思わない。男女間で友情が育めないとは思っていないしな。わざわざ紹介してくれるくらいだ。よっぽど大事な人だという事だろう。男女間の友情を俺は否定しない」
蘭 「マスターがそれを言っていいのかな・・・」
優士「・・・男女間でも友情が育めると思ったから、俺は彼女にアイツを紹介したんだ。結果は知っての通りだが」
蘭 「そういう結果がでてても考え方は変わらないんだ?」
優士「学習能力がないって?」
蘭 「そんな事は言ってないけど」
優士「あれは、まったくの計算外だ」
蘭 「とにかく大概の人は嫌だと思わなくとも、思うところはあると思うよ」
優士「彼女が嫌だと思うならわかる。だが君が嫌だと思うのはなぜだ?」
蘭 「え、わかんない・・・わかんないけど、やなの。だって、マスターが連れてくる彼女なんて、絶対美人で、過去の彼女やお姉さんに負けないくらい完璧な人に違いないもの。そんな人が目の前にきたら私なにも言えなくなっちゃうし、マスターの彼女ですとか言われたら私、もうきっとココにこれない」
優士「俺に彼女が出来るとなんで君がここにこられなくなるんだ? 意味が分からないぞ」
蘭 「マスターと私がこうして話せてるのなんて、私がお客だからでしょ?マスターは私がお客だから仕方なく相手してくれるし、優しいから相談にものってくれる。マスターがマスターで、私がお客だからこの関係は成り立っているのよ」
優士「まぁ、そうかもしれないが、それと君がこれなくなるっていうのは繋がらない気がするが」
蘭 「でも、マスターの彼女になる人は、そんな関係性なんてなくても、マスターと話したり、ツナサンドを作ってもらえたりするんだわ。そう思ったら・・・なんか嫌、なの。うまく説明できないけど、嫌」
優士「本庄君、君は・・・」
蘭 「ごめんなさい、支離滅裂で。公平でいたいって言ってくれたのに」
優士「いや・・・」
蘭 「自分でもなんでこんな事言いだしたのかわからないの。私から応援するって言ったのに・・・」
優士「俺こそすまない」
蘭 「え、なんでマスターが謝るの?」
優士「君は、女性だったな」
蘭 「え、え、マスター私の事なんだと思ってたの?」
優士「君を男性だと思っていたわけではないぞ。ただ、ああ、まいった・・・そうか・・・」
蘭 「え、え、マスター、顔赤いよ? どうしたの?」
優士「にぶすぎる君が悪い。しかし、困ったな・・・君は自覚がないようだし」
蘭 「なんの?」
優士「俺も、この感情にその名をつけていいのかわからない」
蘭 「マスター?」
優士「どうしようか、お互い」
蘭 「話が見えてこないんだけど・・・」
優士「どうしたいんだろうな」
【冴え女シリーズ(11)】[- マスターの不器用な優しさに -]第11話(前半)へ続く
●出演キャラクター
関優士(せきゆうし)32歳:喫茶店のマスター
本庄蘭(ほんじょうらん)28歳:OL
●声優および制作クリエイター
シナリオ:久潟椎奈
イラスト:和音ハカ
男性声優:涌井直輝
女性声優:鳥居みのり
●アプリ概要
様々なシチュエーション、たくさんのイケメン&イケボ男性との1時間のオリジナルラブストーリー(ボイス&アニメーションドラマ)を集めた、女子のための図書館、もしくは映画館のようなラブドラマアニメーションアプリです。
●アプリダウンロード
App store
https://itunes.apple.com/jp/app/id984016474