【アニメ漫画キャラの魅力】自然との調和を目指す!強く気高き少女「ナウシカ」の魅力『風の谷のナウシカ』 (2/3ページ)
■争いよりも共存を
歴史を紐解けば、どんな時代でも多少なりとも戦争や抗争は起きています。人間同士は常に争う事をやめません。このアニメも同様に、小さな国同士の戦いが描かれています。争うことを忌み嫌い、どんな時も中立の立場に立とうとするナウシカ。彼女は世界にとって何がもっとも大切なのかを知っています。
人間よりも弱い立場、欲のない美しい心を持った動植物。世界の平衡を保つために、犠牲になってくれている彼らを省みる事すらない残酷な人間たち。何度となく自然を破壊し、動物を乱獲し、絶滅に追い込み虐げてきた事でしょうか。しかし、それはナウシカ自身も同じです。彼女自身も、この美しい世界を汚す醜く呪われた血を持つ人間の1人という自覚を持っています。そんな自分の運命に逆らうかのごとく、彼女は自らの命を危険にさらしても蟲たちとの共存を望むのです。
■ナウシカはひた走る、世界を守るために
映画の終盤、絶対的に追い込まれた風の谷の民。自らの手は汚さず、オウムの子をおとりに使いオウムの大群を引き寄せるペジテ軍。やはり犠牲になるのは弱い立場の者です。おとりとして捕らわれ、体に大きな杭を何本も刺されたオウムの子供。ナウシカは酸の湖に入ろうとするオウムの子供の進行を必死に食い止めます。負傷した足が酸の海につかり激痛に顔を歪めるナウシカ。倒れるナウシカを心配そうに見守るオウムの子供。そして、オウムの子は少しでもナウシカの傷を癒そうと、金色の触覚のようなものを出すのです。『風の谷のナウシカ』最大の感動の場面と言えるこのシーン。人間にこんなにも傷つけられながら、人間であるナウシカを癒そうとする無償の愛、真の美しい心・・・。何度見ても毎回必ず泣いてしまいます。
そしてナウシカは、何かを悟ったかの様に覚悟を決め、心を沈めて最後の手段に出ます。「私たちを運びなさい」。そう、一か八か自らの命を持ってオウムの大群を止めようと・・・。結果、ナウシカの願いは届き、オウムの怒りは静まります。大怪我を負った傷もオウムの金色の触覚に癒され、無事に目を覚ますナウシカ。傷ついたオウムの子も、大きなオウムの頭に乗りナウシカの無事を喜んでいるようでした。