北陸で発砲事件!いまだ鎮静しない"山口組分裂騒動"

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北陸で発砲事件!いまだ鎮静しない"山口組分裂騒動"
北陸で発砲事件!いまだ鎮静しない"山口組分裂騒動"

 23日の午前中、福井県では"神戸山口組総本部長"の地位にある正木組の事務所で拳銃五発が撃ち込まれた。被害は組事務所の窓ガラスと駐車場にある車両のフロントガラス。犯人はその場で現行犯逮捕された。六代目山口組二代目中西組組員が実行犯だった。

 死傷者は出ていないが、組事務所に発砲は初めてであり、両組織共かなり緊張感が増している事は間違いない。拳銃の発砲を「音が鳴った」と称するが、以前、長野県で移籍のトラブルで殺人事件は起こっている。その遺恨は当然残っているが、移籍前の事であり、表向きは同門上での争いなので、今回のケースとは異なる。

 では、ここ数日の暴力団事情の分裂を中心に情報を整理してみる。前回は新宿、渋谷での争いを書いたが、その後にも様々な事件が勃発している。報じられていない事件も多い。

 まずは静岡県の浜松で一触即発の事態が起こった。理由は金銭トラブルである。神戸山口組に移る約束をしていた六代目山口組直参組織の幹部が金を受け取り、それが六代目山口組幹部の耳に入り、反故にした。

 それに怒った神戸山口組の人間が浜松に乗り込み、それに対抗して六代目山口組側もブロックを招集。いつ抗争が始まってもおかしくはない事態であったが、当事者が今は社会不在になってしまった為に、一応抗争は回避している。

 15日には新宿歌舞伎町でひと悶着が起こった。正確にはその日に2件、全く別に発生した。それは数日前に神戸山口組の三次組織の組長の自宅周辺で、六代目山口組が行なったデモンストレーションに端を発する。その時の車両のナンバーを神戸山口組側で把握し、15日の神戸山口組の関東親睦会の時に同車両を発見し、騒動へと展開した。

 筆者が掴んでいる情報では両者は歌舞伎町の中心にある某喫茶店で、今まで3回会合を行っている。それら全てゴタゴタは起こっているが、今回は今までで一番大きい。その前後にとあるレストランで食事会を開いている時に大きな事件が起こった。

 神戸山口組側で集まった組織は四代目山健組を中心に約50団体。それに付いている若い衆を入れれば軽く二百人は超えるであろう。該当するナンバーを発見した神戸山口組側がその車両を詰問している最中に、対する六代目山口組側も応援を要請。すぐに駆け付けた応援部隊と乱闘騒ぎとなった。幸いにも抗争には発生しなかったが、いつ始まってもおかしくはない緊張感だ。

 さらに数日後、今度は三重県で六代目山口組と神戸山口組の組織がぶつかった。神戸山口組側では組員が一時期所在不明になる等、拉致も疑われたが、この事件も同じく遺恨はあるものの、表向きは解決している。

 それから数日後、今回の松前組事務所への発砲事件が起きた。六代目山口組直参である福岡県の一道会への火炎瓶事件の犯人が、一道会から四代目山健組に移籍したことが明らかになり、犯人が逮捕されたことへの報復が考えられる。両組織ともいらだっている印象だ。

 また先日、山梨侠友會の解散と佐野照明会長が詫びを入れ、組員を稲川会に戻した。山梨侠友會は2011年に稲川会を脱退して立ち上がった組織だ。

 ここで注目したいのは、仲裁に入ったのは九州の道仁会の小林哲治会長という点だ。数か月前から小林会長を含め複数の大物組長が和解に動いている、という噂はあった。普通、仲裁の入る人間は両組織と利害関係の無い地位の高い人間で、その点で言えば当然誰も異論はないだろう。

 この流れで六代目山口組と神戸山口組が和解の流れになるのか、と言われればそんな簡単な問題ではない。今の状態では両組織の縁組関係も複雑に絡み合って、間に入れる人間がいないのが現状だ。この危険な状態はいつまで続くのだろうか。

Writing by 西郷正興

Photo by K-SAKI(コラージュ)

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