一度に指示出ししちゃダメ!幼稚園の先生から学ぶ「子どもが行動しやすい伝え方」
まだ小さい子どもなのに「あれもこれもしてほしい」と、一度に多くの指示を出し過ぎていませんか?これでは子どもが混乱してしまいます。
そこで今回は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が、“幼稚園の先生から学ぶ子どもが行動しやすい伝え方”についてお話します。
■「幼稚園の先生」に学ぶ!段階的かつ具体的な伝え方
幼稚園の年少クラスで「お片付けをしたら、トイレに行って、手を洗って、それからお弁当の用意をして……」と指示を出すと子どもはなかなか動くことができません。
大人だったらさっと理解し行動に移せますが、子どもにとっては4つの指示を同時に出されているので「そんなに一度にたくさんのことを言われてもわからないよ!」となってしまいます。
この場合、幼稚園の先生は次のように伝えています。
(1)「まず最初に、机の上のクレヨンを道具箱の中にしまいましょう」
このときも“お片付け”という抽象的な言い方をしないで「クレヨンを道具箱の中に入れる」と具体的に指示を出しています。
(2)園児がクレヨンをしまったのを確認してから「では今からトイレに行きましょう」
(3)トイレから出てきた子どもに「手を洗いましょう」
(4)トイレタイムが終わり部屋に戻ってきた子ども達に「では、お弁当をバックから出しましょう」
この時も、どのように配置するか以下のように視覚的に見せていたりします。
百聞は一見にしかず。言葉は発した瞬間に消えてしまいますが、写真や文字はその場に留まってくれるので、わかりやすいのです。
■幼稚園の先生に習う「上手な指示出し」はコレ!
家庭での躾も、「お片付けしてからトイレに行って早く出かける準備しなさい」と一気に伝えるのではなく、この幼稚園の例を参考にしてみましょう。
(1)「積み木を積み木箱に入れて、ぬいぐるみは元いた場所に戻そう」(=「片付ける」という曖昧な指示は出さない)
(2)「トイレに行こう」
(3)「手を洗おう」
(4)「上着を着よう」
(5)「カバンをしょおう」
(6)「靴を履こう」
できたことをその都度、確認した上で次の指示を出します。これが出来るようになれば「出かける準備をしよう」の一言で一連の流れができるようになります。
■一連の行動をボードに貼っておくのも効果的
でも、こんな風に細切れにして、毎回いちいち言うのも面倒くさいですよね。そんな時は一連の行動をポスターにしてしまいましょう。文字で伝えにくかったり、子どもが読めなかったりする場合は、イラストや写真を使うのも効果的です。
また、ホワイトボードに書いておき、やり終えた項目に順にチェック印を入れていくのもよいでしょう。
●おうちに帰ってからやること
(1)靴を揃える
(2)手を洗う
(3)うがいをする
(4)連絡帳、コップをカバンから出す
(5)おやつを食べる
●夕飯の前にやること
(1)トイレに行く
(2)手を洗う
(3)雑巾でテーブルを拭く
(4)お箸、食器を並べる
(5)「頂きます」と言ってから食べる
こうしておけば毎回、口やかましく「ほら、おやつの前に手をあらったの?」「うがいするの忘れていない?」と言う必要もなくなりますよね。
いかがでしたか。
子どもは、一度にたくさんのことを言われても覚えられず、実行できません。一つ出来たら次にやることを声かけしたり、その指示自体を視覚化するなど、わかりやすいようにしておく工夫も大切です。
段階的かつ具体的に伝える、行動しやすい伝え方を心がけましょう。
【画像】
※ kou / PIXTA