【プロ野球】打撃技術と反比例?”平成の盗塁”はなぜ劣ったのか (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■試合数増加にもかかわらず減った「盗塁王」の年間成功数

 各年度盗塁王の平均盗塁数を昭和と平成で比較すると、昭和の平均盗塁数(ドラフト導入後、1966〜88年の23年間)はセ44盗塁、パ59盗塁だったが、平成の27年間ではセ39盗塁、パ44盗塁と下がっている。

 平成になってからシーズン70盗塁を記録した選手は皆無。セの最高は赤星憲広(元阪神)の64盗塁(2004年)、パは松井稼頭央(現楽天、当時西武)の62盗塁だ。

 年々上がっている打撃技術と反比例するように「盗塁技術」は下がっているわけだ。

 昭和の時代は福本だけが抜けていたとも言えるが、昭和が年間130試合だったのに対し、平成は年間144試合と試合数は増えている。

 にもかかわらず盗塁王の成功数が減っているのは、盗塁を企図する回数が減ったためであり、確実に成功させる福本のような選手がいないためでもあるだろう。

 平成のスピードスターであるイチローは、日本時代に199盗塁、メジャーで498盗塁と合計697盗塁を決めている。日本プロ野球の最高である福本豊の1065盗塁には及ばないが、2位の広瀬叔功(元南海)の596盗塁を遥かに凌駕している。日本野球にスピードスターがいないのは、イチローがメジャーにいるためでもあるようだ。

(文/小川隆行)

小川隆行(おがわたかゆき)
編集者&ライター。『プロ野球 タブーの真相』(宝島社刊)シリーズなど、これまでプロ野球関連のムックを50冊以上手がけている。数多くのプロ野球選手、元選手と交流がある
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