「めんどくさい」が口癖の人は注意! ネガティブな言葉は実際に「無気力感」つながるってほんと?

学生の窓口

寒い時期に陥りやすいのが「無気力」。日照時間が短いと気分が落ち込みやすいのは医学的にも証明されていますが、無気力感はちょっとした習慣で改善できるのはご存じでしょうか?

小学生を対象に調査した結果では、「やりたくない」「メンドウくさい」などの言葉がとっさに出る子は無気力感が強く、また、大学生に対する調査では、運動習慣がないひとほど無気力と感じることがわかりました。なんとなくやる気がでない、と感じているひとは、ネガティブな言葉や運動不足を解消するのが良さそうです。

■ネガティブな言葉が無気力感を生む

人間の気分は日照時間にも左右され、明るい時間が短い冬は気分が落ち込みやすくなります。これは一種のホルモンの乱れで病気ではありませんが、重度なひとは「冬季うつ」と診断されることもあります。甘いものがやたらと食べたくなったら前触れかも知れませんので、照明を少し明るめにしてみるのも良いでしょう。

とくに理由はないけどやる気が出ないときは、どうすればいいでしょうか? いわゆる無気力な状態になると気合いでなんとかなるうちが花ですが、息をするのもメンドウくさいレベルに達するとなかなか抜け出せません。大きな原因は普段の生活習慣で、なに気なく口にする「言葉」が重要な役割を果たしているのです。

小学生およそ200人に対して、やる気がでないときに「浮かぶ言葉」を調査したところ、

 ・なにも浮かばない … 約60%

 ・特定の言葉が思いつく … 約40%

となり、大半はとっさに言葉が出ないことがわかりました。

さらに、思いつく言葉を分類すると、

 ・回避 … やりたくない、イヤだ

 ・思考の偏り … 自分はなんてダメなんだろう

 ・疲労 … メンドウくさい、疲れた

の順に多く、「がんばろう」のようなポジティブな言葉は最下位となりました。この結果は、ネガティブな言葉と無気力感は連動している、と表現できます。

ポイントは「とっさ」に頭に浮かぶ=考えていない点で、無意識におこなわれることから自動思考と呼ばれ、ある意味で「クセ」と同じようなもの。ネガティブな言葉を使うほどに無気力感も増してしまいますから、なるべく思い浮かべない、口に出して言わないことが肝心です。

■運動不足も無気力の源

無気力は運動習慣にも関係することがわかりました。普段から運動しているひとは無気力と感じる率が低かったのです。

大学生およそ450人に対し、

 ・1回30分以上

 ・週に2回以上

 ・1年以上継続

の3つを満たす運動習慣があるかを調査、そのデータと無気力感を照らし合わせたところ、運動習慣がないひとは「自己不明瞭」「他者不信」「不満足」などが高く、ネガティブな気分のひとが多いことが明らかになりました。

これらのデータから、やる気が出ないと感じているひとは、

 ・ネガティブな言葉を口に出さない

 ・軽く運動する

が有効で、普段の生活のなかにちょっとした工夫を加えれば解消できそうですね。

メンドウくさい、やりたくないと感じたら、散歩でもして気分転換すれば、運動にもなり一石二鳥でしょう。

■まとめ

 ・ネガティブな言葉がとっさに浮かぶひとは、無気力感を感じているケースが多い

 ・運動不足なひとも、無気力感を感じやすい

(関口 寿/ガリレオワークス)

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