ひらがなとカタカナで違う!? ど根性・超ド級の「ど・ド」って何なの? (2/2ページ)
もちろん「どまんなか」のように「まさに」の意味で使っても間違えではありませんが、平面になってシャツに貼り付いたままでも生きているカエルに「ど根性」では、しつこい/しぶといの意味にも取られかねません。ほめるなら「ド級根性」のほうが正確に伝わるでしょうが、「ド級」って何? とかえって混乱しそうですね。
■「ウザい」の祖先は「うじゃうじゃ」?
逆に、本当はひらがなで記すべきことばもたくさんあります。「マジ」「ウザい」などです。
「マジ」は誰でも気づくように「まじめ」の短縮形で、若者言葉と言われているものの、じつは江戸時代から使われていることば。「シカト」は花札が語源と言われ、10月の札に描かれている鹿が「そっぽ」を向いている様子から、鹿の十(とお)=しかと=無視になったと言われています。どちらも「まじめ」「しかのとお」を短縮しただけですから、ひらがなで表記すべきでしょう。
うっとうしい/面倒くさいなどの意味で使われる「ウザい」は、「うざうざしい」が語源で、小さいものがたくさんある様子がわずらわしい/メンドウくさいことから使われるようになりました。ムシがたくさんいる! など不快なときに使われる「うじゃうじゃ」と同じことばなのです。これも単なる短縮形ですからひらがなで「うざい」もしくは「うじゃい」が妥当です。
ただし「しかと? まじうじゃい! 」では通じにくいでしょうし、迫力もありませんね。カタカナのほうが伝わりやすいことばがあるのも、日本語のおもしろいところです。
■まとめ
・接頭語「ど」は、基本的に悪い意味に使われる
・カタカナの「ド」はドレッドノートが語源で、「すごい」「大きい」を表す
・マジは「まじめ」、シカトは「しかのとお」の短縮形
・うざいと「うじゃうじゃ」は同じ意味
(関口 寿/ガリレオワークス)