“目からウロコ”の健康になる歩き方、病気になる歩き方(1)「歩けば歩くほど健康に」はウソ (2/2ページ)

アサ芸プラス

ただ、若い頃は傷を修復する力があるんですが、年を重ねると血管が細くデコボコになるため、激しい運動をすると心臓からものすごい量の血液を送り出し、流れにくくった血管を通ろうとして、血管が詰まってしまうというわけです」

 ウォーキングやジョギングは、言わずと知れた有酸素運動だ。有酸素運動をすれば体内のヘモグロビンの数が増え、「酵素運動能力」は高まる。一般的に考えれば、体にいいという気もするのだが‥‥。

「でも一方では、1日何万歩も強い足踏みを繰り返すことで、足の裏の血管を通るヘモグロビンを踏みつぶしてしまうんです。だから、マラソンランナーには貧血で悩む人が多い」

 加えて、筋トレも中高年の場合は注意が必要で、その基準になるのが「歩きの速さ」にあるという。

「例えば65~69歳男性の場合、5メートル歩くのにふだん歩く速さで5秒以上、できるだけ速く歩いて3.1秒以上かかる場合は筋トレが必要です。でもそれより速く歩けるなら、無理に筋トレする必要はありません」

「“目からウロコ”の健康になる歩き方、病気になる歩き方(1)「歩けば歩くほど健康に」はウソ」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2016年 3/3号青柳幸利やってはいけないウォーキングメタボウォーキングカルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る