実は怖いイベントだった!? 「ひな祭り」は女の子の祭りじゃないってほんと? (2/2ページ)

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■「ひな壇」は金持ちの証拠?

「ひな人形」の「ひな」は、鳥の意味ではありません。平安貴族の遊びからつけられた名前なのです。

平安時代には、貴族の子供が人形遊びをする習慣があり、人形を「ひいな」、遊びは「ひいな遊び」と呼ばれていました。やがて「ひいな」は「ひな」に短縮されましたが、どちらも意味は「ちいさい」「かわいらしい」ものを指すので、いま風にいえば「おままごと人形」の意味。そんな背景から女の子の行事として定着しましたが、ひな人形は、

 ・けがれを払う「身代わり」
 ・おままごとの道具

がゴッチャになっているのですから、飾ると縁起が良い? 悪い? と、ちょっとブキミですね。

現在のような「ひな壇」になったのは江戸時代で、最初は「内裏(だいり)雛」だけの一段だったのに、段数が多い=金持ち=スゴいでしょ! に発展し、3段や7段と増えていきました。あまりのエスカレートぶりに幕府が「ぜいたく禁止令」を出すハメに……。マイナス要素である邪気をはらう行事が、いつのまにか「見栄」のイベントへと変化、ほぼ原型をとどめなくなったのです。

現在のように3月3日に固定されたのも巳(み)が三(み)に通じるからとも言われ、日付もオリジナルではありません。もともと女の子向けでもなければ「おはらい」の要素も消滅、貴族の遊びと混ざって金持ちぶりのアピールでは、もはや何のための行事かわかりませんね。「本当のお人形は、身代わりとして水に流されちゃうんだよ」なんて話をしたら、ちびっ子のトラウマになってしまうかも知れませんから、おとなだけにとどめておきましょう。

■まとめ

 ・ひな祭りの原型は、邪気をはらう「おはらい」だった
 ・人形は自分の「けがれ」を移す「身代わり」……水に流される運命
 ・「ひな」は小さい、ひな人形は「おままごと」人形の意味
 ・本来は「3日」も「女の子」も無関係。正体不明のイベントになってしまった

(関口 寿/ガリレオワークス)

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