赤に緑、茶色……どういう違いなの? 病院ではカラーの「コンセント」が使われているワケ (2/2ページ)

学生の窓口

これらは「非常電源」とよばれ、「病院電気設備の安全基準」によって停電してから切り替わるまでの時間と、電気を供給できる時間が定められ、

 ・一般 … 40秒以内 / 10時間
 ・特別 … 10秒以内 / 10時間
 ・瞬時特別 … 0.5秒以内 / 10分間

と、比較的に「すぐ」回復するコンセントは「赤」が使われます。

一瞬たりとも止まっては困る回路には「無停電電源装置」が組み込まれ、コンセントも「緑」に変わります。この装置はパソコンやサーバに使われる「UPS」と同じ原理で、バッテリーから電気を供給するため、停電しても「切れめ」なく供給できるため、生命に関わるような機器も安心して使えるのです。

■「茶色」は漏電OK!

なかには、ちょっとコワいコンセントもあります。「チョコ」とも呼ばれる「茶色」のコンセントです。

ご存じのように、コンセントやプラグに「水」は禁物で、濡れるとアースにも電気が流れる「漏電(ろうでん)」が起き、感電や火災の原因になります。そのため洗濯機や温水洗浄トイレには「漏電遮断(しゃだん)機」を取り付けるのが一般的で、漏電を検知すると電気を止め、事故を防ぎます。

ところが病院では「どうしても使わないと」な局面も多く、漏電遮断機がジャマになることもあります。そのため手術室などでは、意図的にアースを取り付けていないコンセントも用意され、その目印として「茶」が使われることが多いのです。漏電すると「警報器」が作動するので気づかずに感電! はないでしょうが、電気は流れ続けているのですから、ちょっとコワいですね。

待合室や談話室でもカラーのコンセントを見かけることがあります。たとえ白いコンセントでもNGですが、カラーは「緊急用」なので、絶対に、勝手に使わないようにしてください。

■まとめ

 ・病院には白以外に、赤、緑、茶色のコンセントがある
 ・停電してもすぐに回復するコンセントは赤、絶対に停電しないものは緑が使われる
 ・漏電しても電気が止まらないよう、アースを外したコンセントは茶色
 ・カラーのコンセントは非常用。勝手に使っちゃダメ

(関口 寿/ガリレオワークス)

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