「さよなら」は別れの言葉じゃない!? 「こんにちは」「どうも」あいさつに隠された本当の意味とは (2/2ページ)
左様でござる、はその通りです、と訳されるように、さようならを直訳するなら「それ」「なら」と言ったところでしょうか、なおさら意味が分かりませんね。これは、
・もう用事は済みましたか? 「それ」「なら」 お別れしましょう
的に使われていたのが、やはり長すぎて現在の「さようなら」になったのです。女子高生が機関銃を撃ちまくる映画の主題歌では、「さよなら」は別れの言葉じゃないと歌われていたのも一理ありますね。
■なにも意味していない「どうも」
正式なあいさつでもなく、意味もはっきりしないことばがあります。あらゆる状況で使える「どうも」です。
普通の「ありがとう」に対し、「どうも」をつけると非常に感謝している気持ちが生まれ、またほかにも、
・どうもよくわからない = あれこれ考えたが
・どうもカゼをひいたようだ = はっきりとした根拠はないが
と、程度を表す副詞で、基本的には「良くない」「わからない」などNoの意味とセットで使われます。
これが短縮され、「どうも~」なんてあいさつも耳にしますが、これも「程度」を意味するだけ。英語ならvery! だけ状態ですから、すごく何? か不明です。
漫才のオープニングでは「どうも~」が定番になっていますが、これは親近感をわかせるための工夫でしょう。かなりくだけた表現ですので、上司や取引先には不可、友達や身内限定で使うのが良いでしょう。
■まとめ
・「こんにちは」は「今日は元気?」の意味で、後半こそが「あいさつ」
・「さようなら」を直訳すると「そうなら」
・「どうもね~」はフランク過ぎて身内限定。ビジネスシーンでは控えるべき
(関口 寿/ガリレオワークス)