実物なんてあるの? 「醍醐味」は誰もが知っている乳酸飲料の味ってほんと? (2/2ページ)
■現代の醍醐味は「初恋の味」
大正時代になると、これにルーツを持つ製品が登場します。その名もズバリ「醍醐味」という乳製品が販売されていたのです。
大正の「醍醐味」は、貴重/極上の味が目的ではなく、乳製品とりわけ乳酸菌を使った食品を普及するためのものでした。ところが、ネックになったのはやはり牛乳の調達。牛乳の生産量が増加したのは昭和45~50年ごろの話ですから、ムリもありません。そこで材料を脱脂乳に切り替えたところおいしい乳酸飲料が誕生、醍醐素(だいごそ)の名で大ヒットとなりました。その後に名前を変え、「水で割って飲む白い乳酸飲料」として誰もが知っている存在になったのです。
古代の乳製品からカラダにピースな飲み物が誕生するなんて、なにがヒントになるのかわかりませんね。研究や論文に行き詰まったときは、元祖・希釈タイプの乳酸飲料で気分転換すれば、良いアイデアが浮かぶかもしれません。
■まとめ
・醍醐味の醍醐は、飛鳥時代から存在する乳製品の名前
・10分の1ほどに煮詰めるため、大量の牛乳が必要。貴重な存在だった
・大正時代にも同名の製品が登場。やはり牛乳不足に悩まされた
・脱脂乳を使ったところ、「初恋の味」の乳酸飲料が完成。爆発的ヒットとなった
(関口 寿/ガリレオワークス)