「高市発言」を批判したテレビキャスターたちの”甘えの構造” (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■テレビキャスターたちの「甘えの構造」

 それだけではない。メディアは権力を監視すべきと立派なことを言いながら、その権力から記者クラブ制度を始め、様々な利益供与を得ているのが大新聞と系列のテレビ局では無いか? テレビ局を数社の独占状態として、新規参入を規制してくれてるのも政府だ。

「放送局の電波は、国民のものであって所管する省庁のものではない」(声明文より)

 なるほど、おっしゃる通り。では異常な低料金(注4)で提供されている電波料を、諸外国同様にオークションにかけるべきだろう。そうすればテレビ局の競争も激しくなって健全化し、国民の懐も温かくなる。

 言論の自由は何よりも大事なものであり、守るためには<自立・自活>して闘う覚悟が必要となる。会見を開いたキャスターたちの姿は、さながらミルクを飲ませてもらいながら、「ママがボクを叱るなんて許せまちぇん」と言っている赤ん坊のよう。怒っているのは、「私たち国民」の方だ。

(注1)放送法…4条に「政治的に公平であること」を求めている。
(注2)民主党政権時代…東氏、松本氏、平岡氏の役職は発言当時。
(注3)クビになるんだ…記者とのオフレコ発言。
(注4)異常な低料金…全局あわせて34億円強。全局の総営業収益3兆1150億円強の約0.1%。

著者プロフィール

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コンテンツプロデューサー

田中ねぃ

東京都出身。早大卒後、新潮社入社。『週刊新潮』『FOCUS』を経て、現在『コミック&プロデュース事業部』部長。本業以外にプロレス、アニメ、アイドル、特撮、TV、映画などサブカルチャーに造詣が深い。Daily News Onlineではニュースとカルチャーを絡めたコラムを連載中。愛称は田中‟ダスティ”ねぃ

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