自己愛と紙一重!? 「嫉妬」は自分のためだってほんと? (2/2ページ)
■「優越」しても解消しない嫉妬
さらにヘンな結果も出ました。「注目」「賞賛」が原動力となっているひとが0.73ポイントと中間を占め、優越に自己愛にも当てはまらないパターンが意外にも多いのです。
嫉妬と賞賛は、どうつながるのでしょうか? いっけん無関係に思える要素は、
・(自分が)周りのひとに賞賛されたい
しかし、
・(自分よりも)賞賛を集めている人物がいる
ことが嫉妬として現れます。抑うつや怒りは自分が生み出す感情なのに対し、注目や賞賛は他人からの評価なので自発的なものではありません。しかし、自己愛が過剰になると「周囲の注目を集めている自分が好き」に発展、これを阻害されると「自分かわいそう」に変わり、嫉妬心が芽生えるのです。
ありがちな話では、高級ブランド品をたくさん持っていたり、高額なクルマに乗っているひとが嫉妬の対象になりますが、じつはそれらは二の次で、真の原因は「周囲」の反応。そう聞くと、ちょっとさびしい気分になってしまいますが、同じものを手に入れても解消しない、の意味でもありますので、ムリに張り合わず、注目される別の方法を考えたほうが建設的のようです。
■まとめ
・嫉妬は「憎悪」と、ほぼ同じ意味
・優越者に対する感情なのは確かだが、自分の優越感はあまり関係ない
・もっとも多かったのは自己愛。自分を守ろうとする気持ちが憎悪に変わる
・周囲からの評価が原因のひとも多く、根本解決できない嫉妬もある
(関口 寿/ガリレオワークス)