現代はネットやメディアなどに情報があふれている社会。「誰かがこんなことをして成功した」という話をあちこちで聞くのではないでしょうか。しかし、「私にもできそう」と思ってマネしたら大失敗！ そんな経験もあるはず。そこで今回は、誰かのマネをして失敗したことを社会人のみなさんに聞いてみました。

■自分には合わない
・「ショートスリーパーをマネてみたが、眠すぎて無理だった。身体も疲れるし、仕事にも身が入らなかった」（男性／30歳／学校・教育関連）
・「スピードランネイングという英語教材を使ったけど見なかった」（男性／30歳／運輸・倉庫）
・「セレブダイエットに興味を持ったが、そもそも実行するお金がなかった」（女性／27歳／商社・卸）

ちまたには「秘密のすごい成功法」みたいなものがありますが、実際にマネてみると想像とは違っていたいうこともあるようですね。広告や宣伝を見るだけではなく、しっかり確かめてみたほうがいいかも。

■ダイエットは人それぞれ
・「りんごダイエットをやったら三日後に口内炎になった」（男性／32歳／商社・卸）
・「22時以降食べない。そしたら朝お腹が減ってすんごい食べてしまうから、余計に動きがのろくなって仕事に支障が出る」（男性／36歳／機械・精密機器）
・「朝バナナダイエット、お腹が減りすぎて途中でおやつを食べてしまい、かえって体重が増えた」（女性／29歳／電機）

ダイエット情報は非常に多いので、何か試さずにはいられない！　でも、すべてが自分に合っているのかどうかはわかりません。よく調べてから挑戦した方が良さそうです。

■新しいやり方には慣れも必要？
・「ドラゴン桜のメモリーツリー。マネしても大して記憶に入らず、無駄に時間を過ごしてしまった」（男性／23歳／情報・IT）
・「手帳術の本を読んでやってみたが、いちいち書き込むのが面倒で続かなかった。手帳を書き込んでいる間に何か別の仕事をした方が効率が良いように感じた」（女性／24歳／食品・飲料）
・「『みりおねーぜ手帳』を買ってマネしたが、収入は上がらず手帳に書くのも面倒になって辞めた」（女性／41歳／金融・証券）

めずらしいやり方があったら、ちょっと試してみたいと思うけれど、失敗例もあるみたい。仮にうまくいかなくても失うものはない……という気持ちで試してみるのはいかがでしょうか。

■活気的な仕事のノウハウ
・「調整をしたらメールして確証を残すというやり方をしたら時間がかかってしまい、非効率的だった」（男性／33歳／電機）
・「上司のやり方をマネして仕事の順番を変えたが、自分には合わなくて大変だった」（男性／39歳／ホテル・旅行・アミューズメント）
・「プレジデントに載ってる会議の仕方を参考にしたが、上手くいかなかった」（男性／37歳／金属・鉄鋼・化学）

仕事ができる人のマネをしたくなることってありますよね。しかし、よく考えずに実行していたら、あとで、とんでもない目に遭うことも。よく話を聞いてみて、自分がしっかり理解できていない場合は、試すのはまだ早いのかも。

■マネたら危険？
・「運転がうまい人のしぐさをマネして車がよろけた」（女性／27歳／団体・公益法人・官公庁）
・「ブログから、DIYをマネして、作ってみた棚が派手に壊れた」（女性／29歳／印刷・紙パルプ）
・「テレビで寝るときに腰の下にタオルを入れるダイエットをしたら腰痛を発生してしまった」（男性／44歳／情報・IT）

うまくいくどころか、危険な目にあった人までいます。悪い結果も、ここまで被害が大きくなると驚きますね。考えずにあれこれ試すのは危ないのかもしれないので気をつけましょう。

■失敗したときの敗北感
・「おもちをパックに詰めて上にシリカゲルだったかな？　それを載せてふたをするとカビずに保存できるとテレビで言っていて実行したがカビた」（女性／28歳／情報・IT）
・「アニメの台詞に魅力を感じて、そのとおりに生きようとしたら駄目駄目な人生になってしまった」（男性／28歳／情報・IT）
・「初めで出来た彼女に対して、毎日連絡したほうがいいと言われ連絡したら、うっとおしがられ、別れてしまった」（男性／39歳／学校・教育関連）

張り切って試してみたのはいいけれど、完全に失敗したときの敗北感は言葉では言い表せないですよね。

コメントを読んでいて、自分にもあてはまることがいくつかありました。それだけ、情報に釣られているということを再確認した次第です。誰かのマネをするときには、後悔のない範囲で試してみてください。最初から「うまくいく」と思わないようにすると、少しは気持ちがラクになりそうです。

文・OFFICE-SANGA 渡邉久美子
調査時期：2015年11月
アンケート：マイナビ学生の窓口調べ
集計対象数：社会人409人（インターネットログイン式アンケート）