フジテレビが誤報連発?崩壊する制作現場の実態 (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

 さらにフジテレビは、人材でも問題を抱えている。

 コネ入社が多いテレビ業界の中でもフジは特に多く、「全盛期は社員の1/3ほどがコネ入社だった」とさえ言われている。それが現場の人事にも悪影響を与えている。その一例が、3月1日付で発表されたA女史の人事だ。

「彼女は『ホンマでっか!?TV』『アウト×デラックス』『さんまのお笑い向上委員会』などを仕切る、バラエティ班で数少ない結果を出していた人材でしたが、管理職に異動になります。後任は経験の少ない若手女性社員。現場からは『なぜ?』と不満が出ている。この不可解な人事を断行したのがコネ入社で現在も強いコネを持つB氏です。実績もない彼女を抜擢したB氏の“おもいつき人事”に、いままで必死にやってきたスタッフはやる気をなくしている。経験が少ない人間が現場を仕切ってもうまく回るはずはなく、番組の質は低下する一方です」(前出の局員)

 4月末で退社する加藤綾子アナウンサーも、フジの待遇に嫌気がさしてと噂される。会社の基盤となる人材に深い闇を抱えるフジテレビ。今のフジに必要なのは、経費削減や視聴者を引きつける面白い番組ではなく、番組制作に関わる人間への配慮ではないだろうか。

海保真一(かいほ・しんいち)
1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。実話誌や週刊誌などで執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『実録!アメリカの陰謀』『格差社会の真実』(ともに宙出版)ほか多数。
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