一見、聞き分けの良い子ほど「アダルトチルドレン」かもしれない理由
一見、とても良い子だったり、親にとって育てやすい子どもが将来、親を苦しめたり本人が辛い人生をおくることがあります。幼少期に親のコントロールが激しすぎた“機能不全家族”に育った子どもです。
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子がこういった子ども達の特徴についてお話します。
■子どもは「親に捨てられないように」頑張っている
子どもは親の庇護なしには生きていくことができません。ですから本能的に親に見捨てられることのないように頑張っていい子になろうとします。
でも、そこは人生をスタートして間もない子ども、自分の思い通りにならなかったら癇癪を起こしたり、友達と喧嘩したり親を困らせる行動をたくさんとります。そこで、ある程度ガス抜きが出来ているのかもしれませんね。
でも、親の力が強すぎると反抗することなくいい子を演じます。その積み重ねのつけが将来、精神疾患や心の病を発症したりすることもあります。
■不健全な家族
「アダルト・チルドレン」という言葉をご存知ですか?
元々は“アルコール依存症の親の元で育ち将来、問題を起こしている大人”を指す言葉です。現在は虐待など健全な家庭環境でなはい“機能不全家族”で育った人を指します。
身体的虐待、性的虐待、ネグレクトのような明らかな虐待は一握りかもしれません。でも「どうして○○ちゃんのようにできないの!」と兄弟やお友達と比較し続けたり、いい子にしていないと可愛がってもらえない条件付きの愛だったり、好き嫌いしないで何でも食べないと押し入れに閉じ込められるなど厳し過ぎるしつけは精神的虐待の一つと言えます。
そして、一見、何ら問題のなさそうな普通の家庭から将来大きな問題を起こす子どもが育つ要因となります。人格の基礎ができる幼少期に言葉の暴力によるストレス体験を受けると心に大きな傷を負います。身体的な傷よりも心の傷は癒えることはありません。
■アダルト・チルドレンの5つのタイプ
●ピエロ
夫婦仲が悪い、険悪な嫁姑関係など殺伐した家庭で育つ子です。そんな中で何とか家族の人間関係を取り戻そうと、自ら面白い言動をして家族を笑わせることに必死です。本人は心から楽しんでいる訳ではありません。
【将来像】人当たりは大変良いのですが、心は孤独感で一杯です。
●ヒーロー
成績抜群、スポーツ万能などすべてにおいて優秀な子。家族の期待を一身に背負って生きています。自分が完璧でいることで家族関係が保たれます。自分が頑張れば頑張るほど親が喜びます。
【将来像】世間体を非常に気にし、ストイックに自分を追い込む苦しい人生を送ります。
●ダメな子
ヒーローとは真逆。良いことで達成できないと正反対の行動で注目を引こうとします。人の物を盗んだり、「死ね」「バカ」など眉をしかめるような暴言を吐き、親をわざと困らせる行動をとります。悪いことをすればするほど親は“叱る”という形で自分に愛情をかけてくれることを知っている子です。
病気をすると親が優しくなることを学習した子が、忙しくしている時に限って熱を出すのも一つの例かもしれません。
【将来像】悪い行動と知りつつも、社会的によくない悪者を演じて皆の注目を浴びようします。
●ちいママ
家事の手伝いをこなし、下の子の面倒をみるしっかり者の世話役。まるで“小さなママ”のように振る舞います。更に友達のようにパパの悪口の聞き役になるなど親のストレスを癒す役割と化しています。「ママには私がついているから」と慰めたりもします。
【将来像】親も子どもを当てにし、親は見捨てることができないといったことをほのめかすため、子どもが大人になっても縛られます。お互い“共依存関係(=母子カプセル)”となり子離れ親離れができなくなります。
●ロストワン
家族にいさかいがあっても黙っているタイプ。“手がかからない子”を演じることで自分の存在がいないかのように振る舞う子。手がかからないことにより親から愛されようとします。
【将来像】大人になっても自分の意見を伝え、積極的にコミュニケーションをとることが苦手です。存在を忘れられている風を振る舞うことにより立ち位置を確保しようとします。
いかがでしたか。
上記に挙げたような子ども達は、幼いのに一生懸命自分を守ってもらうために親にいろんな仮の姿をみせて必死なのです。もしお子さんに当てはまる特徴があるようならば、今のうちに対応を変えることをおすすめします。幼少期の育て方は将来、その人格に大きな影を落とすことを頭の片隅に入れてくださいね。
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