虫歯予防だけじゃない!「しっかりかむ子」が持つ優れた能力6つ
子どもと食事する際に気になるのが、「ちゃんと噛んでいるのかしら?」といった悩みです。
口に入れたと思ったらゴックン、なんて子はいませんか~?
なんと弥生時代は、1回の食事に約4,000回も噛んでいたそうです。それが食生活の変化により、現代人は約600回にまで減少したというから驚きです!
そこで今回は、“しっかり噛むことによる子どもへの好影響”についてお伝えします。
■ 生活習慣の変化がもたらす噛む力の低下
味の素の行なったアンケート結果によれば、子どもの好きなメニュー1位はハンバーグ。そして2位がカレー。どちらも、よく噛まずに飲み込めてしまう食事の代表です。もちろんこれらのメニューが美味しいのはわかりますが、よく噛んで食事しないと噛む力や顎の発達が悪くなります。
離乳食から1~2歳の幼児食前期は、よく噛むことを覚えさせる時期。1口の量を適切に、よく噛んでから飲み込む、という習慣をつけてあげましょう。
■ 間違った習慣は全身に悪影響
片方の顎だけで噛むと、よく噛む方の歯ばかりがすり減り、かみ合わせや顎がずれてしまいます。バランスよく、左右の歯を使ってかみましょう。顎関節の歪みは、顔がゆがんだり、肩こり、腰痛や股関節痛など、見えないところで全身への影響があるのです。
子どもがうまくかめない原因として、乳臼歯がまだ生えていないといった“歯並び”、床に足がついていない“姿勢”、痛くてかめない“虫歯”、などが考えられます。まずは食べる環境を整えてあげましょう。
■ 「しっかりかむ」ことの6つのメリット
(1)肥満を防ぐ
よく噛んでゆっくり食べると、血糖値が上昇し、お腹がいっぱいになったと感じ、食べ過ぎを防ぎます。また、消化吸収を助けてくれます。
(2)味覚が発達する
ご飯をよく噛んで食べると甘く感じますよね。噛むことで食べ物本来の美味しさを感じ、味覚が発達するのです。
(3)はっきり発音できる
毎日よく噛むことで顎が鍛えられ、話すときも口の動きがスムーズになります。歯並びもよくなるので、話しやすくなります。
(4)脳を刺激する
眠い時、ガムを噛むとシャキッとしますよね。よく噛むことで脳へ刺激を与え、脳への血流もよくなります。また、よく噛まないと脳の前頭前野がうまく機能せず、キレやすくなるのでは、との研究結果もあります。
(5)虫歯を防ぐ
よく噛むと唾液が沢山出て、口の中を綺麗にし、虫歯になりにくくなります。
(6)体に力が入る
歯を食いしばる、という言葉からも、奥歯に力がかかると踏ん張ることができますよね。しっかりと噛める子は踏ん張れる、丈夫な体になるのです。
いかがでしたか?
子どもも大人も時間がないときはついつい早食いしがち。でもママだってよく噛む習慣を持つことで、気になる顔や口元のしわやたるみが改善する美顔効果がありますよ♪
ぜひ、親子でよく噛む習慣始めましょう!
【参考】
※ 噛むことって大切!咀嚼筋について – 福増矯正歯科
※ しっかりかむことの大切さについて考えてみよう – 熊本県歯科医師会
※ 子どもが大好きメニューランキング – 味の素
※ 日本小児歯科学会(2005)『親と子の健やかな育ちに寄り添う乳幼児の口と歯の健診ガイド』(医歯薬出版)
※ 倉治ななえ(2005)『虫歯を防ぐ、歯並びを良くする子どもの歯をじょうぶにきれいに』(主婦の友社)
【筆者略歴】
※ 進藤ゆきこ・・・専門家ライター。自身も子育て真っ最中の歯科医師、歯学博士。「毎日のオーラルケアをママとベビーのハッピータイムに」をモットーに、親子でお口の健康をもっと身近に感じてもらえるよう取り組んでいる。