名作ドラマ“至高の最終回”の謎を総直撃!(7)「<1987年10月29日・スケバン刑事III>大西結花」

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名作ドラマ“至高の最終回”の謎を総直撃!(7)「<1987年10月29日・スケバン刑事III>大西結花」

 セーラー服の少女たちが、ヨーヨーや折り鶴を手に悪と戦う。80年代のアイドルドラマの最高峰である「スケバン刑事III」(86~87年、フジテレビ系)の謎に包まれたラストを、風間結花役の大西結花(47)とともに解き明かそう。

── 写真がありますが、昨年7月、実に30年ぶりに浅香唯(46)、中村由真(46)との「風間三姉妹」が集結してコンサートを開催!

大西 そうなんです、しかも予定外にセーラー服まで着ちゃって(笑)。唯や由真とは今でもよく会っていますが、まさか、ライブでファンの人たちとまた会えるとは思いませんでしたね。

── その基盤となった「スケバン刑事」は、初代の斉藤由貴、2代目の南野陽子に続き、三姉妹であることと忍法帖を強調した異色の展開。

大西 原作コミックの設定は斉藤さんだけで、私たちの時はオリジナルになっていましたね。

── 選ばれる前に1作目、2作目は観ていた?

大西 それが全然‥‥。私もアイドルでデビューしていて、映画・ドラマや歌もありましたから、観る時間がなかったんです。

── 最近のドラマと違って、1年ものロングランで放映されました。

大西 最初は1クールの予定が、好評なのでもう1クール、あと1クールとなって、最終的には1年間。正直「あ、まだやるんだ‥‥」と最後のほうは(笑)。

── アクションも多いし、撮影が過酷だったということですか?

大西 そうなんです! いつも山の中に入っての撮影で、どんなに虫よけしても汗で蚊が大量に寄ってくるんです。かと思うと、水面を思いっ切り引っ張られたりとか。

── どんなシチュエーションで?

大西 3人が首に縄をつけられ、クルーザーで猛スピードで引っ張られていく。セーラー服の下にウエットスーツは着ているけど、浮き輪も何もなしのガチンコ撮影。しかも、11月に寒波がやって来た寒い日で、唯は全身にじんましんができて、由真はノドを痛めてしまいました。

── そして最終回の直前、タイトルにも「結花、由真の最期」とあり、明らかに絶命してしまった。ところが87年10月29日の最終回では、宮崎に帰った唯のもとへ、エンディングで2人が駆けつけている。

大西 しかも、三姉妹の歌が流れているからセリフもなく、どういう状況なのか観ている人にはわからなくて(笑)。いろんな解釈があるんですけど、唯が夢の中で私たちと再会している、いわゆる「夢オチ」だったのかなあと。あるいは逆に、結花と由真が亡くなった場面こそ、唯が見ていた夢だったのかもしれません。

── 最終回を迎えて、さみしさはありましたか?

大西 もちろん、ありましたけど、週に4日くらいの過酷なロケ。他のお仕事もあったし、学校にも行かなきゃならない。その少しあとに劇場版もありましたけど、スケジュールはすごくラクになりました。

── 三姉妹の友情が今も続いていることは何よりです。

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