サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「リーサルウェポンが巻き返す!」

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サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「リーサルウェポンが巻き返す!」

 今週は中山で「中山牝馬S」が行われる。過去10年のうち7年で1、2番人気がそろって馬券圏外という波乱の重賞。穴党の出番だ。一方、阪神の「フィリーズR」は“本番よりもここが勝負”の馬たちがそろい、大激戦!

 4歳上オープンによるハンデ戦、中山牝馬Sが今週のメイン。よく荒れることで知られる重賞だ。

 馬単が導入された03年以降を振り返ってみよう。この間、その馬単で半数以上の7回(馬連では5回)も万馬券が飛び出している。1番人気は3勝、2着なし。2番人気は勝ち馬がなく、2着もわずか1回。データからは荒れて当然という波乱含みの重賞なのだ。

 まさに穴党の出番と言っていいが、もう少し細かくデータを見てみようか。

 これも馬単導入後だが、4歳馬=3勝(2着5回)。5歳馬=6勝(同3回)。6歳馬=3勝(同5回)。充実の5歳馬の活躍が目立っており、7歳馬以上は、わずか1勝(同0回)と、年齢を重ねてピークを過ぎた古馬には肩入れすべきではないようだ。

 では、顔ぶれを見てみよう。最有力候補は、ルージュバックだろう。これに続いてアースライズ、シュンドルボン、シングウィズジョイ、ハピネスダンサー、リラヴァティといったところが人気を集めるのだろう。が、ハンデ戦である以上、これら有力どころで決まるとは思いがたい。

 ルージュバックは、牡馬相手にきさらぎ賞を完勝。オークスは2着惜敗。そして、エリザベス女王杯も末脚及ばずコンマ1秒差の4着。こうした実績をもってすれば牝馬同士の一戦、56キロは背負わされそうだ。軽ハンデの馬が多いだけに、楽な競馬は望みにくい。過去55キロ、56キロを背負う実績馬が勝ち負けする反面、53キロ以下の軽ハンデ馬が有力馬の足をすくってしまうケースも少なくない。

 何ともつかみどころのない難解な一戦だが、であればデータにあるように、勢いに乗る充実の5歳馬に目を向けるのも一つの考えだろう。そしてもう一つ、顔ぶれを見て気づくのは、半数以上が前走から2カ月以上、レース間隔が開いていること。この寒い時期、体調を整えるのが難しいだけに、一息入っていた馬は重め残りの仕上がり状態ではないかとの心配が出てくる。

 やはり順調に使われていて5歳馬というと、リーサルウェポンではなかろうか。穴党にとって最も食指を動かされる馬である。

 まずはハンデだ。前々走、牝馬限定のGIII愛知杯は50キロのハンデで2着。前走のGIII京都牝馬Sは別定の54キロで10着。ということは、今回は前々走から増えても2キロ、52キロのハンデではないだろうか。であるなら、大いに期待できるというものだ。

 前走は不得手の道悪(重馬場)。外枠でもあり、終始、外を回らされる不利も重なった。それでいて勝ち馬とはコンマ8秒差。良馬場で軽ハンデなら巻き返しは大いに可能というものだ。

 今回はまた、ウインリバティ、マイネグレヴィル、リラヴァティなど逃げ、先行馬が多い。小回りの芝1800メートルでの競馬。先手必勝とばかりにペースが速くなる可能性は多分にある。ならば鋭い決め手が身上のこの馬にとって、願ってもない流れになるはずだ。

 状態もいい。1週前の追い切りでは、軽快な動きを披露。好仕上がりぶりをアピールしていた。

 ヒシアマゾン(エリザベス女王杯)、アドマイヤムーン(ジャパンCほかGI3勝)、スリープレスナイト(スプリンターズS)など近親、一族に活躍馬がキラ星のごとくいる良血。芝1800メートルは6戦4連対と最も得意な距離でもあり、馬場が渋らないかぎり大きく狙ってみたい。

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