秋津壽男“どっち?”の健康学「味の好みでわかる生活習慣病の傾向と対策 血管系の疾患に繋がる塩辛さが寿命を左右」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

 青森や秋田同様、冬場は雪に閉ざされる長野県も、かつては脳卒中の死亡率が全国ワーストだったこともありました。ですが近年、県をあげて取り組んだ結果、男女とも全国トップ(男性80.8歳、女性87.1歳)になるという成果を出しました。ガンによる死亡率を下げる試みや、地域医療へのサポート体制を含め、今や長野は「健康先進県」として注目されています。長野にならい東北3県でも「長野に負けるな」と平均寿命を延ばす取り組みを始めています。

 対して、長寿県の常連だった沖縄県は、平成22年の調査で、男性30位(79.4歳)、女性3位(87.0歳)と大きく順位を下げています。かつての「おばあの食事」=沖縄の伝統食は影を潜め、ステーキを食べるなど食生活が変わった結果、若い年代の死亡率が高くなり、特に男性の平均寿命を縮めたとする説があります。アメリカから来たファストフードよりも、琉球に代々伝わるチャンブルーやイリチーのほうがより長生きできるのです。

 医師によっては、「塩分など気にしなくていい」と主張する人もいますが、一般的には日本人の場合、塩分のとりすぎにより高血圧になる人が多いと言われています。いずれにせよ、リスクを避けるという意味においては、年齢を重ねるほど塩分の摂取量を少なくするべきでしょう。

■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。

「秋津壽男“どっち?”の健康学「味の好みでわかる生活習慣病の傾向と対策 血管系の疾患に繋がる塩辛さが寿命を左右」」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2016年 3/10号、“どっち?”の健康学、高血圧、秋津壽男、塩、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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