有名ブランドに学ぶ!商品の魅力を「数字」で効果的に伝える方法
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数字
こんにちは。深沢真太郎です。
ビジネスパーソンを数と論理に強くする「ビジネス数学」を提唱する、教育コンサルタントです。
人間誰しも「どう? 私ってすごいでしょ!?」と自分をアピールしたくなること、ありますよね。
話すほうは、聞いてほしいからつい言葉も多くなりがち。でも、もしかしたら相手は、「一方的なアピールばかりを、いつまでも聞かされたくない」と思っているかもしれません。
だからこそ、アピールするときはできるだけ簡潔にしたいもの。
もちろん、この「アピール」はプライベートな場だけでなく、ビジネスシーンにもあふれています。
たとえば、自社製品のアピール。テレビCMのコピーや、商談時の口説き文句などがそれにあたるでしょうか。
そこで、有名企業や有名ブランドは「すごいでしょ!?」とアピールしたいことをどう伝えているのか、ちょっと勉強してみましょう。
■小学生にも伝わるiPodの数字アピール
最初の例は、米アップル社の製品である「iPod」。
2001年のリリース時、アップル社はこの製品の魅力を、ある数字を使って世の中に発信しました。
さて、どんな数字でメッセージを伝えたか、覚えてらっしゃいますか。
「1,000 songs in your pocket」
そう、「あなたのポケットに1,000もの曲を」というメッセージだったのです。
要するに「こんなたくさんの曲が、こんな小さなスペースに収まる。どう? すごいでしょ!?」と言っているわけです。
そして、注目していただきたいのは、“実際に入る曲数はピッタリ1,000ではなかったかもしれない”ということ。にもかかわらず、小学生でもピンとくるような1,000という数字を使うところに、彼らのセンスを感じます。
1,110も1,000も、伝えている事実はほぼ同じ。しかし、伝わり方が違うのです。
■イナバ物置CMの数字アピールもうまい!
つぎに、別の例もご紹介しましょう。
「イナバ物置」という、有名な物置のメーカーがあります。このイナバ物置のテレビCMで流れるフレーズはあまりにも有名です。
「やっぱりイナバ、100人乗っても大丈夫!」
これもまた、数字が入っています。
ところが、もしこのCMのフレーズが次のものだったら、どう感じるでしょうか。
「やっぱりイナバ、なんと300kgf/㎡です!」
(kgf/㎡:重量キログラム毎平方メートル)
もしこれが正しい数字だったとしても、なんだかよくわかりませんね(笑)。
要するに、「事実を伝える」ことと「それが伝わりやすいか」は、別のこととして認識しないといけないということです。先ほどの「iPod」の話と同じですね。
まして、人間は相手のアピール話をダラダラ聞かされるのは嫌なもの。だからこそ、有名企業や有名ブランドは自分たちのアピール話を究極まで短くし、数字の力も借りて最高に伝わりやすい状態にして伝えているのです。
ビジネス会話も、アピール話は「伝わりやすい数字」で簡潔に。
(文/深沢真太郎)
【参考】
※深沢真太郎(2016)『99%の人が知らない数字に強くなる裏ワザ30』ダイヤモンド社
