新入生必見! コスパ最高の都道府県が運営する「学生向けマンション」とは

学生の窓口

ひとり暮らしで悩ましいのが「家賃」。入居時の敷金や礼金に加え、2年ごとに更新が一般的。月々の家賃が大丈夫に思える金額でも、いざ住み始めると意外に高くつくのが世の常です。

格安で借りられる部屋はないのでしょうか? 都道府県が母体となっている「住宅供給公社」では学生向けのマンションも用意され、入居時は家賃と敷金だけ、礼金も更新料もかからない物件が多数あります。音が気になる、少し広いところに住みたいひとは、空室を探してみる価値ありです。

■1年なのに14ヶ月分?

アパートやマンションを借りるときは、関東では敷金と礼金と呼ばれる「家賃以外」のお金がかかり、これに不動産屋さんへの手数料と合わせると4~5ヶ月分を目安に用意する必要があります。また、2年ごとに「更新料」が発生するのが一般的で、これも1ヶ月分が目安。4/6年制の学生にとっては痛い出費といえるでしょう。

1年間でいくらかかるのでしょうか? 入居時の家賃以外を4ヶ月分、最後まで家賃が変更されず更新料を1ヶ月分でシミュレーションすると、

 ・2年間(更新なし) … 28ヶ月分 / 年間14ヶ月分
 ・4年間(更新なし) … 53ヶ月分 / 年間13.25月分

と、ギリギリ払える家賃で探すと、あとあと苦労する可能性・大。敷金は戻ってくるでしょうが、1年間にかかる費用は家賃の13~14倍と考えておいたほうがいいでしょう。

格安で借りられるマンションはないものでしょうか? 防音やセキュリティが気になる、広めの部屋に済みたいひとはマンションも選択肢に入れるべきでしょうが、満足感と同時に家賃もアップするので痛しかゆし。そんな悩みを解決してくれるのが「住宅供給公社」系のマンションです。

■コスパに優れた「学生向けマンション」

住宅供給公社は都道府県によって名称が異なりますが、自治体が運営する法人なので格安の賃貸住宅が多数、「学生向け」のマンションも紹介してもらえます。たとえば東京都の場合、礼金/手数料/更新料ナシ、1年以上の契約であれば学生でも借りることができます。

「学生向け」は2DK以下に限定されますが、同時に家賃も8万円未満と定められているので、とんでもなく高額な部屋を紹介されることはありません。たとえば23区内の2DK、43~45平方メートルで72,000~78,000円と、間取り/広さとも申しぶんなし。入居時に敷金が2ヶ月分、毎月数千円の共益費が必要ですが、絶対に戻ってこない礼金や更新料が不要なのは大きなメリットです。

関西では敷金の代わりに「保証金」を支払い、礼金なしが一般的ですが、退去時に保証金の一部を引かれる「敷引き」と呼ばれる制度もあり、全額戻ってこない場合もあります。一見フクザツですが、

 ・保証金 = 敷金
 ・敷引き = 退去時に支払う礼金

と考えるとわかりやすいでしょう。呼び名は異なっても、入居時には家賃の4~6倍が必要なケースも少なくありません。対して住宅供給公社の学生向けマンションでは、

 ・保証金 = 家賃の半額
 ・更新料(1年) = 1万円

と格安。25平方メートルの1Kが4万円前後、40平方メートル超が6万円代なども紹介されています。

マンション=ぜいたくなイメージが定着していますが、礼金や更新料が安い住宅供給公社を利用すれば、学生でも決してムリではありません。月々の家賃も重要ですが、入居時に必要な金額、住んでいるあいだに支払う「総額」も忘れずにチェックしてください。

■まとめ

 ・アパートやマンションを借りるときは、家賃の4~5倍が目安
 ・1~2年ごとに「更新料」が発生する物件も多い
 ・都道府県が運営している住宅供給公社の物件なら礼金や更新料なしが多数ある
 ・「学生限定」のマンションも多数あるので、引っ越す前に要チェック!

(関口 寿/ガリレオワークス)

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