【結婚×アニメ・漫画】“結婚”の意味について『めぞん一刻』の「五代祐作」から考えてみた。 (2/2ページ)

キャラペディア

こういった複雑な女性の心を射止めるとなれば、並みのアプローチで振り向かせる事は叶いません。

 好きだという想いは互角の両者。しかし、包容力の面では三鷹さんに分があります。そう、三鷹さんというキャラには非常に重要な意味があるのです。結婚はお金では無い。しかし生活には経済力が不可欠。そういった希望と現実をを考えさせられる部分です。

■思いの交錯

 そして物語は進み、大学生だった五代くんもいよいよ卒業を迎えます。相変わらず三鷹さんとは均衡を保ちつつも、日常の中で付いたり離れたりを繰り返す五代くんと響子さん。正直、現実ではもっと早く結論が出ます。しかし、響子さんの亡き主人への想いは強く、中々再婚へは踏み切れません。やはり辛い思いは、“時間”でしか癒せはしないのです。

 就職活動をしていく中で徐々に自信をつけていく五代くん。就職が決まればプロポーズしようと。そして表には決して出さないものの、実はそれを待っている響子さん。実は響子さんも以前から五代くんの事が気になっていたのです。この作品には数多くの名セリフがあります。中でも特に印象に残ったセリフ・・・。それは、酔い潰れた響子さんの父親を五代くんがおんぶをして歩いていた時の中での会話。

「一日でもいいから私よりも長生きして欲しい。」

この瞬間に二人の想いは硬いものになったと言えるでしょう。

■想いの末に・・・

 色々な事があったものの、ようやくお互いの意思を確認し想いを固めた二人。そしてある日、響子さんは亡き夫のお墓参りに行きます。そう、再婚の報告です。するとすでに先客が・・・。五代くんです。そしてお墓の前で五代くんが言ったセリフが

「あなたをひっくるめて響子さんをもらいます。」

 読者も含め、響子さんも思ったでしょう。本当にこの人に出会えて良かったと。経済力は普通に働けば日常の生活は得ることが出来るでしょう。しかし、人の心、想いというものはその人の持って生まれた器量によるもの。そんな中で、互いの想いが交わった時、絆を得られた時にはじめて、この人となら生涯を共に過ごしたいと感じるのだと思います。ただ、結婚はゴールでは無く、むしろ始まりとも言えます。これまでの想いを絆としてこれた二人ならば、これからどんな困難があったとしても乗り越えて行ける事でしょう。

 そして、結婚を経た二人には、愛の結晶とも言うべき子供が生まれます。春の香りと書いて「春香」ちゃん。幾多の苦難を乗り越えて授かった新しい命。この子供の笑顔だけで、これからも頑張って行けるのではないでしょうか?本当に結婚って良いものですね。


【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】


★記者:うさぎのミミ(キャラペディア公式ライター)

「【結婚×アニメ・漫画】“結婚”の意味について『めぞん一刻』の「五代祐作」から考えてみた。」のページです。デイリーニュースオンラインは、五代祐作めぞん一刻アニメキャラアニメゲームカルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る