読みやすく書けてる? ビジネスメールでの「句読点」の正しい使い方

フレッシャーズ

毎日大量にやり取りをするメールの中で、「句読点がおかしい」と違和感を感じるメールはないでしょうか。若い世代や、反対に年配の世代の人は、句読点を付ける感覚が他の世代とは異なるかもしれません。そこで今回はそんな句読点について確認しておきましょう。


■句点「。」と読点「、」を付ける理由

新聞記事、単行本、ネットニュース……「読み物」として存在するほとんどの文章には、句読点が付いているのが当たり前です。句読点は、読む際のリズムを取りやすくするために付けられています。長い文章に一つも読点「、」がなければ、意味の切れ目が分かりにくくなりますよね。句点「。」に至っては、なければ文と文の切れ目がわかりません。そのため、読み手のことを考えて句読点が付けられるのです。

■チャット形式のコミュニケーションでは、句読点なしが普通

反対に、LINEをはじめとするチャット形式のコミュニケーション、SNS、漫画などには、句読点を付けないほうが普通となっています。これらには、句読点を付けなくても意味がわかる、一文が短い、という特徴があります。必要に応じて絵文字などを使えば、文字を打つ必要すらありません。スピード感のあるやり取りができるようになっているため、句読点を打つとテンポが乱れてしまいますね。

このような短文のやり取りに慣れていると、ビジネスメールにおいても「句読点を打つ」という意識が低くなってしまうようです。確かに「マナーがなっとらん!」などと怒るほどのものではないのですが、読みやすさを重視するビジネスメールでは、やはり「句読点なしメール」はマナー違反に当たることもあるでしょう。

ちなみに、結婚式招待状や賞状といった正式な文章では、むしろ句読点は付けません。「句読点を付けてあげないと読めないだろう」という配慮自体が失礼にあたるためです。

■メールで句読点の付け方がわからないときは?

「句読点を付けないのが普通」、「句読点を付けない方が礼儀正しい」とすると、確かにビジネスメールで句読点を付けない人がいるのもわかる気がしますよね。

しかしやっぱり現在のビジネスマナーとしては、メールに句読点を付ける方が望ましいです。もし付け方がわからなければ、「メールは文章」だと考えて、できるだけたくさんの「文章」に触れるようにしてみましょう。新聞を読んだり、本を読むクセをつけましょう。句読点を付けないのは、「会話」スタイルのコミュニケーションです。「会話と文章は別モノ」という認識ができれば、少しずつ変わっていくでしょう。

いかがでしょうか。句読点一つとっても、現代のさまざまなコミュニケーションスタイルが垣間見えますね。句読点を打つのが苦手だという人がいれば、徐々に直していくようにしましょう。

(ファナティック)

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