FPが警告!65歳以降は働かないお一人様が用意すべき老後資金 (2/3ページ)
「死別」と聞くと、「そんなにいないのでは?」と思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。
2世帯で一緒に生活する家族が激減しているということは、夫婦のどちらかに先立たれれば、その後は確実にシングルになるわけです。
つまり、生涯独身シングルが増える一方、老後シングルも同じくらい増えているのです。
予測では、2035年には単独世帯が37.2%まで増加し、「ひとり親と子」の11.4%を合計すると48.6%「夫婦のみ」「夫婦と子」との合計44.5%を超えることになります。
つまり、お子さんがいるかどうかは別としても、全体の半分がパートナーのいない世帯だということになるのです。
■老後に働けない場合は2000万円以上の貯蓄が必要
すると問題になるのが、お金です。
生涯独身でも老後シングルでも、自分が働けるうちはそれほど心配がありません。
しかし働けなくなり、自分以外に頼る存在がいなくなったら、いったいどうすればいいのでしょうか?
たとえば、以下のような条件で老後に必要なお金について確認してみましょう。
(1)年金は、悲観的に考えて現在の80%で考える
(2)生活費は、現状の生活費から−2万円ぐらいしか減らない
(3)医療費は、生命保険次第だが貯畜50万円あれば充分
(4)介護費用は、多めに計算して420万円貯蓄で準備する
(5)住居費は、家賃を払い続けることを基準に考える
あくまでもファイナンシャルプランナーである私の考えですが、年収350万円のシングルが65歳までに準備しなければならないお金は、約3,975万円となります。